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僕が大好きなのは、明るくていろいろな種類の木があって、たくさんの木の実がなる森。 そこには、他の生物もたくさん棲んでいるんだ。鳥や昆虫もさ。僕だけじゃなくて森の仲間たちみんなが大好きなんだよ。 でも、最近こんな素敵な森がどんどん減っている。 僕の棲んでいる山もスギやカラマツだけのところが増えているんだ。 なぜって?人間が森を伐って生活に必要な種類の木だけを植えたんだ。だから僕は森とはよばない、木の畑だね。 そこには、僕が食べたい木の実や虫はいない。 だから、冬眠の前にたくさん食べて脂肪をつけなければいけない僕たちは、しかたなく人間の作った畑に行って驚かせてしまうこともあるんだ。 僕のひい爺さんの頃は、山には食べ物がたくさんあったし、人間の縄張りと僕たちの暮らしているところを分ける目じるしがあったんだよ。 それは、里山。 里山は、人間が燃料として使う薪や炭、キノコを栽培したり山菜など食べ物を取る場所だったんだ。 明るくて気持ちの良いところだけど、僕たちはめったに入らなかった。 そこには、いつも人間がいたし、お腹もすいていなかったからね。 でもその里山も人間が使わなくなって、今では真っ暗な藪に変わってしまった。 目じるしが無くなると人間とのいさかいが起こるようになった。悲しいよ。 ああ、またあの仲間がいっぱいいる素敵な森が増えるといいな。 |
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最初にアファンの森へ来たのは、お母さんといっしょだった。 杉の太い木の割れ目にハチの巣があって、初めてハチミツを食べたんだ。 トロリとして甘くって本当においしかった! あの時、お母さんも大好物だったから、僕がいるのを忘れて夢中になって、なかなか食べさせてくれなかった。 だから木の根元に落ちたハチミツのついた巣とハチの子を食べたけど、大満足だったよ。 ハチに刺されないかって?大丈夫だよ。僕たちの毛皮は厚いからね。 鼻はちょっと痛いけど。ハチミツのためだったらなんでもないさ。 |
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それから一人になってもたびたびアファンの森に来るようになった。 ここには、僕の大好物がたくさんあるからね。 ええと、サルナシ、クワの実、サワガニ、それにドングリがいっぱい! 一度なんか、お腹がいっぱいになって近くの木の上で寝ていたら、うっかり寝坊していまって、気がついたら下に大きな身体の人間がこっちを見ていたんだ。 それがニコルさんとの出会い。 |
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僕は、びっくりしてしまって木の上でうろうろしていると、今度は、いつも大きな音を出して木を伐っている松木さんという人がやって来た。 僕は、怒られると思ってドキドキしていたけど、二人はニコニコして何か話している。 それから二人がどこかへ行ったあと、僕は急いで山へ帰ったんだ。 お母さんは、人間は恐ろしいから近づくんじゃないよと言っていたけど、僕はなんだかちっとも怖くなかった。 あれからますますアファンの森は僕の大好物が増えている。 でも、僕はお行儀よくしているよ。 もう大人になったしね。 人間がいる時は、遠慮するようにしているのさ。 だって、みんなと仲良くしたいからね。 これからもよろしく。 |
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