アファンの森は今(ほぼ毎日更新事務局ブログ)
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日本の森は今

自然林と人工林

森の種類は大きく分けると二つになるよ。それは、自然が造った自然林と人間が造った人工林。人工林がいっぱい造られたのは、昔、戦争でたくさんの建物が焼かれてしまって大量の木材が必要になったから。だから建物に便利な杉(スギ)とか檜(ヒノキ)をたくさん植えたんだ。そのあとも人間の生活をもっと豊かにするためと林業を盛んにするためにどんどん広がっていった。日本の森の面積の約6割が自然林、4割が人工林だよ。

原生林

原生林に立つブナの大木

自然林の中の原生林と二次林

自然のままで人間の手が入っていない森を原生林というんだ。そこには、生き物がいっぱい棲んでいるよ。たとえば、ドングリの木1本に500種類以上の生き物が棲んでいる。その森が台風などの自然災害や人間が利用するために破壊されて、後から成長して出来た森を二次林って言うんだ。ニコルさんが「生き物の遺伝子の銀行」と言っている貴重な原生林のほとんどが姿を消してしまった。

つまり日本の森のほとんどは二次林か人工林ということになる。それに二次林や人工林は人間が手入れをしないと森の大切なはたらきがどんどん弱くなってしまうんだ。


人工林と二次林

手入れが必要な人工林、二次林

里山って何

日本に「里山」という言葉があるよね。里山は、人間が住む場所の近くにあって、薪や炭(=薪炭)、緑肥(森の草を畑の肥料に使うこと)、キノコ、山菜を取るために利用していた森のことだよ。上の分け方で言うと自然林の中の二次林になるけど、きちんと手入れをしていれば生き物にとっても良いところなんだ。 絶滅する可能性が高い生き物(絶滅危惧種)の55%が、里山とその周辺に棲んでいるって知って欲しいよ。そして、この里山が減っていることも。

人工林と二次林

手入れがされている里山(左)と、荒れた里山(右)

日本の森の問題

世界全体で見ると「森がどんどん消えてなくなっている」と言うのが大きな問題になっているよね。地球の人口が増えたから木材の使用量も増えて、森の木の成長がそれに追いついていかないと言う事が一番の原因なんだ。木が一人前になるには何十年もかかるからね。それ以外にも工場を建てたり畑を広げるために森がきられて減っていくことも大きな問題になってる。

ところが日本の場合は、森が減っているのではなくて、「森が荒れている」と言うのが大きな問題。

外国から安い木材が輸入されるようになると日本の森で働く人達の仕事が減ってしまった。だから森で働く人が少なくなって多くの人工林がそのままほったらかしにされているんだ。もう一つ、燃料として使う薪にする木を伐ったり、炭を焼いたりするのに大切な森だった里山も、石油やガス、電気を使うようになってから必要がなくなって、曲がった木や日陰になって大きくなれない木をきらなくなったんだ。森に仕事が無くなると二次林だって手入れが出来ないよね。ひょろひょろの細い木ばっかりで暗くなった森からはいろいろな種類の植物が消えて、生き物も棲めない病気のような森が増えているんだ。

建物や家具をつくるために役に立ってきた森。人間が生活していくのに必要なものをいろいろもらった森が、人間にそっぽを向かれて荒れている。森が人間に役立ってきたのがこの二つのことだけだったら別に問題ないんだけど、森はもっといろいろな事で人間の役に立っているわけだから、森が荒れると結局人間が不幸になるんだよ。その理由は、「森の役割」を見ればわかるよ。

人工林と二次林

荒れてしまった里山は…



人工林と二次林

荒れた森に手を入れる
(手を入れ始めた当初のアファンの森)

 

森からは僕たち動物より人間の方がもっともっと恵みをもらっている。
そして森が無くなっていくのも、森が荒れていくのも、一番森のお世話になっている人間のせいだってことを忘れないで欲しいな。

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