私、C.W.ニコルが初めて来日したのは昭和30年代後半でした。当時、日本は文明国でありながら豊かな生態系を維持している美しい尊敬すべき国として、この地で居を構えました。このうえなく繊細な自然を愛おしむ文化と健康で勤勉な人々を育んだのはこの素晴らしい日本の自然だと深く感銘を受け、この地で感性を磨き作家として成果を上げることができました。
しかし、高度経済成長という開発の波が押し寄せ、樹齢400年以上のナラ、ブナ、トチなどの大木が一瞬にして切り倒され、森の生産能力を奪い、人間の現在の都合だけに合わせた自然をつくりだしていく日本の在り方に疑問を抱くようになりました。
こうした状況を目のあたりにして、自然保護の必要性、自然環境の存続の危機感、そして、自然との共生の中で培われてきた風土、人間性の損失を愁い、自ら日本の自然を取り戻すことを決意し、放置され荒れ果てた藪のような二次林を少しづつ買いとっていきました。この荒廃している日本の自然を再生する実践活動を行うことが自分のできる日本への恩返しではないかと考えました。
約30,000坪の森は、17年間の維持管理活動により、その本来の能力を取り戻し、あらゆる生物が豊かに暮らせる森に蘇っています。この森を里山再生のモデル林として、今後も里山における生物多様性の調査や里山からの恵みに関する生産性の調査、人と自然のバランスに関する調査研究を続け、その成果をこの森から生まれる果実として長野県のために役立てることを望み、アファンの森をより公益的なものとするために森や関係する資産を寄付し、財団法人を設立することを決意いたしました。
アファンの森を中心とした森林保全活動を通じ、森林の持つ本来の役割についての認識を深めるとともに、あらゆる生物が生息できる健全な森林の保護育成活動や人間と自然の共生のモデルケースである里山の研究、復元に取り組み、長野の自然の役割について広く国民に対して普及啓発し、地域の自然共生型社会づくりに寄与することを目的に、ここに財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団を設立いたします。
2002年 5月8日
財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団設立者
氏名 ニコル シーダブリュー
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名称 英名 |
財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団 THE C.W NICOL AFAN WOODLAND TRUST |
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| 設立 | 2002年(平成14年)5月8日 |
| 代表者 | 理事長 C.W.ニコル |
| 所在地 | 長野県上水内郡信濃町大井 |
| 職員数 | 正職員 3名 職員補佐 1名(2005年4月1日現在) |
| 事業内容 |
○森の再生 ・森林や里山の保全育成活動 ・自然環境に関する実践活動 ・森林や里山の生態系および自然環境の調査研究活動 ・森林や里山保全に関する人材育成 ・生態系調査に関する人材育成 ・自然保護のためのトラスト活動 ・自然共生型社会システムの創出 ・森林文化・保全活動に関する国際的な交流 ○心の再生 ・五感を刺激する環境教育 ・障害をもった子供たちへの環境教育 ・森林療法(森を利用した癒しと医療)の研究 |
| 資産総額 | 87,725,351円(2005年3月31日現在) |
| 支援者数 | 個人:約600人 法人:約20社 |
| 所在地 |
〒389-1316 長野県上水内郡信濃町大井43−2 TEL 026-254-8081 FAX 026-254-8082 E-MAIL info@afan.or.jp URL http://www.afan.or.jp |
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| 事務局長 | 石井 敦司(いしい あつし) |