生物調査

植物

 光、温度、土壌条件などで生育する植物は変わります。
つまり、どんな植物が生育しているかを知る事で今の森の状況を知る事が出来ます。
整備がされていない森は暗く、見られる植物も少ない状況でした。

 しかし、整備後の明るくなった森には、今まで見る事が出来なかった草花や木を見る事が出来るようになりました。今では、558種の植物、絶滅危惧種も16種確認されています。 森林保全活動によって多様な環境が創出されたと言えます。

フクロウの存在

 フクロウが森で雛を育てるためには、営巣に必要な樹洞や近くに十分な餌を採れる環境が必要です。残念ながらアファンの森にはまだ大きな樹洞がありませんので巣箱をかけていますが、今までに18羽のフクロウがアファンの森から巣立っています。

 巣箱の中には雛が吐き出したペリット(餌を丸呑みし、消化できない骨や毛を塊にして吐き出したもの)がありました。

 これを分析することで、フクロウの雛が何をどれくらい食べていたのかがわかりました。

 結果、フクロウの雛は森に棲むアカネズミや草地に棲むハタネズミを多く食べていたことが分かりました。アファンの森やその周辺には森、草地など、フクロウが雛を育てるのに十分な豊かな環境があるとわかったのです。

トンボの暮らし

 幼虫の時期を水中で、成虫になると空中で暮らすトンボは、一生の中で水辺と陸の両方の環境が必要です。また、種類によって明るい草原を好むトンボ、暗い森を好むトンボ、水面に卵を産むトンボ、植物の茎に卵を産みつけるトンボなど、種類によって暮らす場所や卵のうみ方が異なります。水辺と周辺の環境が多様なほど、多くの種類のトンボが暮らすことができると言えます。

 昔、水辺環境が整っていなかったアファンの森にはわずか数種類のトンボしか確認できませんでした。しかし、水辺を整備し、森の整備も進んだ今、30種類を越えるトンボが確認できるようになりました。このことから、森に人の手が入ったことによって多様な環境が創出・維持されていることが分かります。