AFAN HORSE PROJECT

森の再生と心の再生、そして地域の創生へ

 荒廃していく日本の森に危機感を覚え、少しずつ土地を買い足しながら森の手入れをして30年が経ちました。 お陰様でアファンの森は、たくさんの生物の棲家となり、命の環が戻ってきました。健康で多様性にあふれる森では、人間が健やかな心と魂を取り戻してゆくことができると、確信が持てるようになりました。

 しかし、周囲に目を向けると、高齢化と人口減少に伴い、自然の豊かさや農村風景の美しさが崩壊しつつあります。そして私は次第に、初めて来日した当時の美しい里山や文化の素晴らしさ、そして何より元気で目がキラキラとした子供たちの姿を、もう一度取り戻したいと強く願うようになりました。

 この度その一環として、馬を活用した地域創生『アファンホースプロジェクト』をスタートしたいと思っております。

 もしかしたら、私の最後の日本へのご恩返しになるかもしれません。
 みなさまの暖かい応援と、ご参加をいただけましたら幸いです。

2016年6月吉日
一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団
理事長C.W.ニコル

地域社会と自然のつながりを取り戻す

馬と人とのパートナーシップ

馬搬

馬は古くから、人とパートナーシップを築いてきた動物です。時には、移動手段としてモノを運んだり、田畑を耕す動力として人の生活に欠かせないパートナーでした。
ところが、高度経済成長以降、石油が台頭し、エネルギーは薪や炭から一転し里山資源が見放され、同時に馬や牛などの活用も日本の里地里山の風景から姿を消しました。
現在日本では、馬によって木を運ぶ馬搬を現役で行っているのは、岩手県遠野の5名のみ。一方、英国ではホースロギングが見直され、環境配慮型の小規模林業やエコツーリズムの手法として活躍の場を広げています。
日本の伝統的な里地里山文化を継承すること。そして、そこから新しい地域の創生を考えるため、馬と人のパートナーシップを復活させることにより、林業、農業などさまざまな中山間地の問題の解決の糸口があると考えています。

アファン ホースプロジェクトのキャスト

雪丸と茶々丸

現在、二頭の馬(右:雪丸・左:茶々丸)が黒姫に暮らしています。アファンの森や国有林での馬搬(ホースロギング)をはじめ、これから、人と一緒にいろいろなことに挑戦していきます。
※2016年6月末入厩予定





ホースフィールド

ホースフィールド

黒姫山を臨む長野県信濃町の一角に、1.1ha(2016年6月現在)のホースフィールドがあります。放牧場や馬のトレーニングスペース、畑や小さな池などが点在しています。
小さな森と、C.W.ニコルが愛しているサクラやトチ(Japanese Horse Chestnutとも呼ばれます)の木々に見守られながら、馬と人がともに暮らす風景を取り戻します。


ホースロッジ(馬厩と事務所)

最大で5頭が入厩できる馬房に、ホースマンやスタッフが業務を行なうスモールオフィスと来訪者とのコミュニケーション空間を兼ねる一室が併設されています。
馬房の壁は馬搬材を使った板倉工法で作られています。事務所の壁は漆喰仕上げ、オフィスの家具も馬搬材を使用しています。


ホースロッジ

竣工:2016年6月
設計:古谷誠章(早稲田大学/ナスカ)
施工:黒姫ホームサービス株式会社
内装:株式会社岡村製作所




2016年 会員の集い(馬搬・ホースロッジ/アファンの森の見学を含みます)

アファンの森財団の会員として継続的に活動をご支援いただける方は、年に一回開かれる「会員の集い」へご参加いただけます。今年は特別に、「アファンの森」とアファンセンター、そしてホースロッジを会場に、30年かけて再生してきた森、そして馬が加わるこれからの活動を、みなさまとC.W.ニコルや財団スタッフと一緒にわかちあいます。
6月中に会員登録いただくと、こちらの会のお申し込みに間に合います。
ご希望の方はお問い合わせください。(満員になりました場合はご容赦ください)

2016年度 会員の集い
日程:2016年7月17日(日)長野県信濃町
*7月上旬までにアファン財団の会員となっていただいた方が対象となります。
*詳細はお問い合わせください。 TEL: 03-6453-4192 メール:info@afan.or.jp


*C.W.ニコル・アファンの森財団は、みなさまからのご支援で森の再生へ継続して取り組んでいます。個人・法人会員としてのサポート、ご寄付・トラスト基金など、詳しくはこちらからご覧ください。
*お問い合わせはこちら



これまでの活動

2016年
6月下旬
雪丸・茶々丸 ホースロッジ入厩予定
4月28日(木)
ホースロッジ 上棟式
2015年
12月5日(日)
【森からの手紙】「私たちの森が馬の力を借りる準備が整う」
The Japan Times 掲載記事
記事の日本語訳はこちら
11月25日(日)
ホースロッジ建設地 地鎮祭
11月16日(月)
信濃町ホースプロジェクト推進協議会 開催
11月15日(日)
地域住民向け馬搬見学
当日の様子
10月1日(木)
長野県 「人口定着・確かな暮らし実現」戦略モデル助成金 採択
7月2日(木)
信濃町ホースプロジェクト推進協議会発足
1月13日(火)
馬搬によって間伐したスギ材によって開発した家具を発売
ホースロギングファニチャー第二弾"trot table"(共同製作:岡村製作所様)
2014年
5月22日(木)
隣接国有林での馬搬見学会(協力:遠野馬搬振興会)
当日の様子(画像)
5月26日(月)
木曽馬による馬搬(協力:開田高原 木曽馬保存会)
(「隣接国有林馬搬による木材の搬出」経団連自然保護基金助成事業として実施)
当日の様子(画像)
2013年
11月5日(火)
馬搬によって間伐したスギ材によって開発した家具を発売
ホースロギングファニチャー"KURA"(共同製作:岡村製作所様)
7月25日(木)・26日(金)
隣接国有林内にて林用馬車軌道の復元・整備
(大正大学の特設科目「森・里・海・連環学」の一環として実施)
当日の様子
4月22日(月)〜
馬搬作業
当日の様子
2012年
森を蘇らせる人工林での取り組み
記事はこちら
12月2日(日)
【森からの手紙】「馬搬—馬の力を借りて間伐材を運搬、うっそうたる国有林に光を」
The Japane Times掲載記事
記事の日本語訳はこちら
11月6日(火)〜8日(木)
馬搬作業・馬搬技術の伝承研修
(協力:遠野馬搬振興会・80エンタープライズ)
当日の様子(1) 当日の様子(2)