アファンの森は今(ほぼ毎日更新事務局ブログ)
サポーター登録、寄付、トラストはこちら
C.W.ニコル公式サイト
よくある質問
お問い合わせ
サイトマップ
プライバシーポリシー

アファンの森は今

③調査研究

フクロウの巣

今日、アファンの森でフクロウがこれまでに使った2つの巣に"巣床"を戻す作業をしました。

フクロウが使った巣の底には腐葉土のようなものが堆積しています。
私はこれを巣床とよんでいます。
人間が巣箱をかけても、この巣床がないとフクロウは営巣してくれないそうです。


今年の夏、アファンの森で植物と動物の関わりについて調べてくれている大学の研究室
のメンバーがこの巣床を持ち帰り、中にたまったペリットの分析してくれていました。
その作業が終わり、来年もフクロウがこの巣を使ってくれるようにと巣床を元の場所へ
戻したのです。

 

フクロウは餌となるネズミなどの動物を丸ごと飲み込みますが、消化できなかった骨や毛は
胃の中で塊となり口から吐き出されます。この毛玉のような塊をペリットと言います。

この巣で育ったフクロウのこどもが吐き出したペリットをていねいにほぐし、中から出てきた
ネズミの頭骨などから餌となった動物の種名とその量を調べます。

これにより周辺にいるネズミの種名とその数。
ネズミの餌となるドングリやクルミのなる木がたくさん実をつけたのか、そうでなかったのか。
ドングリやクルミの木の健康状態は・・・。

といったように森の状態が人間にもわかりやすい形で見えてくるというわけです。
これは私たちがアファンの森に手を入れる事によって、森の環境がどのように変化している
のかを知るとても重要な作業の1つです。

  【シラカバの樹洞】

091126_ShirakabaJudou.JPG写真は昨年営巣していたシラカバの樹洞。
自然にできたものですが少しサイズが小さく、卵を温める
親フクロウの尾羽がいつも飛び出していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

     

      【木製の巣箱】                    【巣床の材料を戻します】

木製の巣箱 091126_SubakoModosu.JPG 

  こちらは人間が作った巣箱。スギの木にかけました。
充分な大きさだったと思います。

今年の春、ここから2羽のフクロウが巣立ちました。
昼間、ねむたげな顔をしたこどもフクロウが枝にとまりじっとしている姿が見られました。

 

 

     【ペリットの中身】 

ペリットから出てきたネズミの頭骨 写真は昨年見つけたフクロウのペリットから出てきた
ネズミの頭骨と毛です。

ネズミが増えすぎると、冬場に餌が不足して苗木の
根をかじるなど森への悪い影響がおこります。
フクロウはネズミを食べ、増えすぎないように調整する
働きもしてくれています。

この森にとっては、とても大切な仲間なのです。

 

 

(事務局 堤)

鳥居川での調査作業7月18日からの三連休に、今年で4年目になる水生生物の調査が行なわれました。

 

世の中はETC1,000円効果もあってにぎわっている中、

調査隊は、午前中はアファンの森や鳥居川に胴長をはいて「ガサり(網を突っ込んでガサガサすること)」、午後は採取したサンプルを生物と落ち葉や砂などとを仕分け、顕微鏡で見ながら同定(種を特定すること)をします。

地道で、細かい作業が続きます。

 

調査結果だけ見たら、「へ~、そうなんだ」程度かもしれませんが、こんな大変な作業があって得られていることが分かると、改めてその結果の重さがわかります。調査隊の皆様には頭が下がる思いです。

 

アファンの森も、これまでかけた時間と作業量は、アファンの森に身を置いただけでは想像しにくですね。ニコルが言っているように「見えないところがとても大事」なんですね。

 

そうそう、生き物も見つけただけで終わりにしないで、

・どうしてそこで見つけられたのか?

・そこで何をしていたのか?

など、どんな暮らしをしているのか見えないところに注目すると、深まってがぜん面白くなります。

おすすめです。

 

協力 : 人と自然の研究所

巣箱から巣立ちそうなフクロウのヒナ

 

左の写真、どんな状況だかお分かりになりますか?
(写真をクリックすると別ウィンドウで大きく開きます)

 

 

 

 

 

そうです、フクロウのヒナが巣箱の入口から顔を出しているところです。

順調に育っています。

(事務局 河西)

アファンの森では、生き物の調査も実施しています。

人の手で再生された森を、そこに生息する生き物達に評価をしてもらう、そんな意図で実施しています。

「アファンの森の住み心地はどうですか?」と生き物たちに尋ねているわけです。

 

具体的には...

・確認できる鳥類のリストアップ

・フクロウの繁殖の状況確認

・トラスト活動で新たにアファンの森に加わった場所の測量作業や、植生の調査

・小型哺乳類の生息状況の調査

など、フィールドワーカーの方々にご協力をいただいて始まっています。(実際にご協力いただいている皆様、ありがとうございます。)

 

事務局員もできる調査活動は自分たちで実施します。

今日は、そのひとつ春植物の調査を実施しました。

 

群生するニリンソウ林床(森の地面)に咲くスプリングエフェメラルの中で目立つ数種について、

・どこに

・どれだけ群生しているか

を地形図に記録していきました。

 

地道な調査活動があって始めてデータが得られ、資料になっています。

エンレイソウ

巣箱掃除

アファンの森は再生途中のまだ若い森なので、老木などの木の穴を利用する小鳥たちのために、また、アファンで繁殖する小鳥を調査するために巣箱をかけています。今年も繁殖期の前の小鳥の巣箱掃除を行いました。

subako1.jpg

巣箱に入るのは小鳥ばかりではありません。これはキイロスズメバチでしょうか。立派なハチの巣ができていました。繁殖期に一度どんな鳥が入っているのか巣箱をのぞかせてもらうのですが、これはぶんぶん音がしていたので開けなかった巣箱です。開けていたら大変なことになっていたところでした。

 

 

 

 

 

 

subako2.jpg

この巣箱は鳥が利用していたようですが1種類だけではないようです。一番最初は木の皮が重ねられていたのでゴジュウカラが使ったようです。そしてそのあと、苔を使った巣が重ねられていたのでほかのシジュウカラなどのカラ類が入ったようですね。そして、広げられた巣穴。これはアオゲラというキツツキの仕業だと思われます。繁殖期以外に人家の木の壁にも穴をあける鳥ですが、なぜこんなことをするのかは不明です・・人にとっては迷惑なイタズラですが、理由を知っている方がいたらご一報ください。そしてこの巣箱は作りなおしとなります。

 

 

subako3.jpg

巣箱の中には忘れものもあります。小鳥の卵です。イースターの卵のように、下のほうに小さな穴があって中身はありませんでした。卵が巣に残っていることは珍しいので、なぜ残っているのか、想像すると興味深いです。

 

 

 

 

 

subako4.jpg

巣箱をあけるとふたのところに小さなハチの巣が。巣箱の中からみると天井に下げられたランプのようですね。

 

 

 

 

 

 

subako5.jpg

この巣箱は小鳥が巣として使っていたようで、巣材が入っていましたが、爬虫類の卵のようなものも入っていました。もしヘビの卵だったらなにか繁殖期にすごいドラマがありそうですね。

 

 

 

 

 

subako6.jpg

この巣箱にも苔の巣材が入っていましたが、それをとると下にいたのはテントウムシでした。ふかふかの布団の下で越冬していたようです。まだ起きるには寒い季節ですね。

 

 

 

 

 

私は専門家ではないので、どんな生き物がどのように巣箱を使っていたのかというのは正確に判断はできませんが、落ち葉が敷き詰められていた巣箱など、小鳥の繁殖用に作った巣箱が鳥のほかにもネズミなどの哺乳類、ハチやテントウムシなどの昆虫、そして爬虫類など、すべての季節に何らかの生きものが入れ替わり立ち替わり利用している様子がうかがえました。ちなみにダニも毎年使っているようで、私の左腕は今回も6か所の虫刺さされを記録しました。
今年もどんな生きものが利用してくれるのか楽しみです。

 アファンの森の中にある「弥生池」の水を抜き、底にたまっている泥を上げる作業を行いました。

 アファンの森の活動が始まった当初、谷地環境だった場所に人の手で造成されたのが「弥生池」です。土壌中の水分の逃げ道として、生き物の生活場所として造成されて20年近くになります。これまで底にたまった泥を上げることはしてきませんでした。
 
 かつてニコルは「僕は夏になると弥生池で泳いでいたんだよ」と言っていましたが、現在池の水は濁っていて、ちょっと泳ごうという気になりません。また、底にたまった泥を畑に利用してみたい、という話も出て思い立ったら吉日、実行に移してみました。 

・農業用のため池で行われている「かい掘り」同様、水を抜き、底にたまった泥の一部を 畑の肥料と して利用してみよう。
・そして、水の変化(生き物の変化)を見てみよう。
・水生生物の調査が進み、今後生き物の視点から弥生池に手を入れることが考えられるので、まずは水を抜いた様子を見てみよう。

 という目的で、多くのボランティアの方々にお集まりいただき実施しました。幸い天気もよく暖かい日だったので、ストレス少なく作業をすることができました。

P1030104.jpg P1030137.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

   生き物をレスキューし(一部は美味しくいただきました)、いろんなことを試しながら、バケツリレーで泥上げしてみました。発電機とポンプも用意し松木さん中心に試してもみました。
 
 上げた泥は、このまま水分を飛ばして、ころあいを見て畑に撒く予定です。

P1030132.jpg P1030195.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 場所によってはお尻の高さまでたまっていた底泥。全部上げるには、別に作戦を考える必要があることや、水の抜き方、使いやすい道具、など松木さんの頭の中だけにあったものが、今回の作業で実際に目にすることができたことは今後につながることでしょう。

 作業に関わっていただいた、人と自然の研究所の皆さん、ForestThreeの皆さん、アファンの森財団のボランティアの皆さん、東京環境工科専門学校の有志学生の皆さん、ご協力ありがとうございました。

SANY0978.jpg SANY1093.jpg

水生生物調査

 11月22日からの三連休に、2004年度に造成した水路など、水環境を利用している水生生物の調査を行ないました。
 7月に行った調査の冬版です。ちょうど雪が積もった寒い日に当たってしまい、夏とは正反対のとても寒い中の現地採取作業となりました。

SANY1013.jpg SANY1016.jpg

 

 

 

 

 

 

 

SANY1020.jpg SANY1021.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SANY1023.jpg

 こうして採取されたものを、室内で「ソーティング(生き物とそうでないものとを選り分ける作業)」をします。

 

 

 

 

 

 

SANY1025.jpg SANY1030.jpg

 

 

 

 

 

 

  

 

 これを、写真のように実態顕微鏡と検索表とをにらめっこしながら同定をしていきます。

SANY1040.jpg SANY1044.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SANY1043.jpg

 上の写真で顕微鏡の右にある白いトレイをアップにしたのが左の写真です。体の大きさが1cmほどの生き物を、1頭づつ顕微鏡でチェックしています。
 
 毎回10人程の調査員の方々が、合宿体制でいらしてくれます。
 ありがたいことです。

協力 : 人と自然の研究所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 アファンの森全域に、20mごとに格子状に線を引いて、このメッシュごとに情報を扱おう、と進めているわけです。

 今日は、現地の目印となる立木などを地図に記録する作業を、ボランティアの方に手伝っていただきながら進めました。探りながらの作業でしたが、皆さんの協力あってスムーズに進みました。

 森の中で何か出来事があった場合、目印を記録した図面を持ち歩いていれば正確な場所が記録できるわけです。アファンの森全域にはまだまだたくさんの作業が必要ですが、少しづつ進めていきます。

 Aさんご夫妻、Aさん、Tさん、Yさん、ご協力ありがとうございました。

水生生物調査

 7月19日からの三連休に、2004年度に造成した水路など、水環境を利用している水生生物の調査を行ないました。
 どの調査もそうですが、とても地道な作業があって初めてデータが得られます。この水生生物調査も、同じ地点で40回網ですくって捕獲し(この時期は胴長がムレムレです!)、小さな生き物も見逃さないようにより分け(この作業がとても大変なのです!)、実体顕微鏡でチェックし種類を確定する。これを複数の地点で実施しています。こうして得られたデータから、トンボの種数が増えていて水周りの環境が良くなっている、という事が昨年いえたわけです。

 今年は、さらにおもしろい結果になりそう、とのこと。楽しみです。

協力 : 人と自然の研究所

SANY0485.jpg SANY0488.jpg SANY0501.jpg SANY0504.jpg

 4月の最初に引き続き、現場にメッシュの交点を落とす作業を行なっています。

4月21日?22日、4月28日とご協力いただきながら、地道にポイントを落としました。
まだ作業は続きます。ボランティア登録いただいている方にはご連絡申し上げますので、ご協力よろしくお願い申し上げます。

協力 : 人と自然の研究所、ボランティアの飯塚さん、米山さん、木戸さん

過去の記事