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アファンの森は今


2009年5月

黒姫山と妙高山

5月最後の週末。
未明に降った雨が上がり今朝は快晴。
黒姫山とまだわずかに残雪の白が映える妙高山がとても
きれいでした。

 

 

 

 

 

鳥居川のヤナギ事務所前の鳥居川のヤナギはこの1ヶ月でたくさんの
葉をつけました。
黒姫山は標高が低いところの緑は濃く、高くなるにつれ
薄緑、茶色と徐々に変化しています。
樹種の違いもありますが、葉が出て間もないところや、
まだ葉が出ていないところもあるからなのでしょう。
この時期ならではの色彩です。

 

 

 

今年ドングリから芽を出したコナラ川のほとりには今年どんぐりから芽を出したコナラの
実生がぐんと葉をひろげていました。
なんだかすべてがみずみずしく輝いています。

 

 

 

 

 

 

カゲロウ事務所入り口にある扉のガラスにカゲロウがとまって
いました。
鳥居川で卵から孵ったのでしょうか。
体がわずかに透き通って見えます。
カゲロウは英語で mayfly (メイフライ)
または ephemera(エフェメラ)。
may は「5月」ですね。
ephemera は「はかない」の意味。
カゲロウの命はとても短いそうです。

 

 来週から6月。
緑も生命の色ももっともっと濃くなっていきます。

 

(事務局 堤)

今日は風が強い日でした。

 

ティピー裏の広場アファンの森は日に日に葉が広がり、緑で覆われています。

淡い緑色も、だんだん濃くなってきています。

 

遠くの方で、木の葉が鳴り始めます。

ゾワゾワゾワ

 

その距離がどんどん近づいてきます。

 

くるぞくるぞ...

 

やがて頭の上の若葉を大きく揺らして、通り過ぎていきます。

ゾワ~ ゾワゾワゾワソワソワサラサラ...

 

 

「ねこバス」ですね。 

風が遠くからやってきて、通り過ぎるこの感じは、放置林では味わえないんです。

適度に林内空間がある広葉樹主体の森だからこそ、なんです。

 

皆さんはどんな ねこバス に出会いましたか?

(事務局 河西)

 

 

5月11日(月)~5月26日(火)に伊勢丹新宿本店にて行われました、

『伊勢丹グローバルグリーンキャンペーン "聞こえるかい?森の声"』

はおかげさまをもちまして終了いたしました。

 

 今回、このキャンペーンをきっかけに「オークヴィレッジ」と「アファンの森」のコラボレーショングッズが生まれました。会場には、会員の方々をはじめ多くの方がお越しくださいました。心よりお礼を申し上げます。

 

間伐の様子この「アファンの森グッズ」は、アファンの森の間伐材を利用して作られています。これまではウッドチップや、シイタケのほだ木、薪や木炭にしてきましたが、新たな利用方法が生まれたことになります。

 

製作いただいたオークビレッジは、飛騨高山で木工家具・木工建築を手掛けていて、「100年使えるモノ造り」をモットーに職人の方々が国産の木材にこだわって造っておられます。

トラックへの積み込み代表の稲本正さんには講演、対談、書籍等さまざまな場面でニコルと関わっていただいています。

 

職人の方がアファンの森まで間伐材を取りに来ていただき、トラックに積まれた材がこうしてグッズになるのはとても嬉しいことです。

 

 

今回生まれたグッズは、今後通信販売等で販売させていただく予定です。後日あらためてホームページ上でご案内申し上げます。お楽しみに。

(事務局 河西)

事務所で仕事をしていると、ニコルから

「セミが鳴いている、今年初めてだね。」

と声がかかりました。

 

聞えてはいたものの、声をかけられて「あっ」と気付くわけです。

その声を録音してみました。

(下のリンクをクリックしてみてください。別ウィンドウが開き、しばらくたってからと再生されます。)

セミの声(2009.5.26 13:33) (wav 2MB)

 

声の主はエゾハルゼミだと思います。(そのバックに流れているのは鳥居川の流れの音です。)

アファンの森周辺で、一番最初に鳴き出すセミです。

 

鳥の声、カエルの声に続き、セミの声も加わったアファンの森です。

(事務局 河西)

アファンの森でもカッコウの声が聞えるようになりました。

この声を聞くと私たちは「夏にやってくる鳥たちはそろったな」と思うわけです。

 

今年カッコウの声を始めて聞いたのは、5月19日でした。

昨年はわかりませんが、一昨年は5月30日だったようです。

http://www.afan.or.jp/afan_now/2007/06/post-269.html

 

 「もう咲いているよ」など、今年は特に季節の変わり目が早いと感じることが多くありますが、鳥の様子もそのようです。。。

(事務局 河西)

長いゴールデンウィークの半ばである5月2日、2007年度よりご支援いただいている株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の方々がいらっしゃいました。

 

森の番人松木のお出迎え今回は、昨年に引き続き「DeNA新卒新入社員研修」の一環として、今年DeNAへ入社した新卒新入社員のうち有志の方々14名と人事担当者の方が訪問されました。

自身が所属した会社の社会貢献活動の現場を知ること、コミュニケーション力向上を意図した活動です。

 

黒姫駅に集合し、数台の車に分乗して移動しましたが、参加者の皆さんはエネルギーが高く、臆することなく表現するなぁと感じました。

オフィスで育った実生苗を、アファンの森に植え戻しました。森に到着し、アファンの森の概要をお伝えした後、まず植樹です。

 

実は、昨年の新人研修の際、実生のコナラを持ち帰り東京のオフィスで育てていただいておりました。わすが10cm前後で牛乳パックに入れて持ち帰った苗木は、オフィスで50cm程に育ち、すでに青々とした葉をつけていました。

晴れて里帰りした苗木は、今年の新人の手で昨年までにヤブ刈りをしていただいていた場所へ植えられました。

都会育ちの苗木。今後の生長が楽しみです。この「都会育ち」の苗木の生長は楽しみです。

 

そして、ヤブ刈り作業に取り組んでいただきました。

田舎育ちで自然が好きだという人もいれば、これまであまり自然とは親しんでこなかった人もおりましたが、皆さん一生懸命に作業していただきました。

   

 

次世代が育っているのが「森」です。ティピーの裏で地元の食材を使ったお弁当を食べ、午後はアファンの森を松木の案内で見ていただきました。

午前中の作業がこんな森になるための一歩であることを肌で感じてもらいつつ、長期的な視点に立っていること、次世代が育っているのが森であること、放置せず林床に光が届くよう手を入れる意味、など企業と共通する話がいくつもでてきました。

一方で、タラの芽など森の恵をむじゃきに喜んでいるシーンも見られました。

 

 

作業で汗と一緒に都会の垢を落とし、森の豊かさを肌で感じて身も心も緩んで開いた後、自分と向き合う時間としてアートセラピーを実施しました。

心の森プロジェクトでも実施しているもので、パートナーを決め、画用紙にクレパスで絵を描き、描いた絵を見せ、周りの人はその絵を見て感じたこと伝えあう、という時間です。

 

「何を得たいですか?」心の森プロジェクトでも来ていただいている講師からの問いかけ。

参加者の皆さんには戸惑い、反発、素直、不安、さまざまな反応が見られます。それでも、皆さん表現いただき、コミュニケーションが始まりました。

二つのアイのについて、観念、アートセラピーなどの分かち合いがあり進んでいきます。

ペアになった参加者の皆さんは、画用紙にクレヨンを走らせます。描き始めると皆さん集中していたように感じました。

そして、それぞれが描いたものを全員に見せます。判断せず、頭で理屈を考えるのではなく、感じたことをそのまま表現して伝える、シンプルにそれを繰り返しました。描かれた絵はその人そのもの、エネルギーの高い人、かわいらしい人、視野が広い人、芯の強さを感じる人、...。

伝え合ううちに全体の雰囲気は楽しく、誰もが開いているように感じました。とかく、このような場面になると照れや恥ずかしさなど、さまざま反応により自分を少し閉ざしてしまうこともありますが、昨年も感じたことですが、皆さんはとてもフランクでごまかすことなく表現していたように感じました。

 

 

森の恵みをほおばる。この時期だからこその特権です。最後に、散策で採った山菜の天ぷらに手を伸ばしてもらい、お腹も満たしていただいて今回の研修を終わりにしました。

今年も、あっという間に完食でした。この時期ならではの森の恵みは、やはりおいしいと感じていただけたようです。

 

 

 

 

  

日常生活の中で、感じたことを伝え合う機会を皆さんはお持ちでしょうか?

「豊かな森」という無条件にその人を受容してくれる雰囲気のなか、内面に抱えていることを表現することで一歩レベルアップして日常に戻る、そんな場がアファンの森では提供できます。

「企業は人なり」あまりにも有名な言葉ですが、その人の可能性を、本来の姿、個性を表面に出していただける、そんなお手伝いができるようです。


 
株式会社ディー・エヌ・エーのHPでも活動の様子が紹介されています。
http://www.dena.jp/company/afan090502.html

(事務局 河西) 

春の花の中では花期の長いニリンソウがまだ名残り咲きという感じですが、
この時期ニホンミツバチの行動が活発です。
先日松木さんが炭焼き小屋に巣箱を置いたところ、翌日にはニホンミツバチがやってきました。
これで、女王蜂が入ってくれれば働きバチが巣を作り蜜を貯めて...シメシメ。

 

争いに敗れて地面に落ちたニホンミツバチところが、やってきたミツバチ同士が何やら巣箱の前でもつれ合って互いに攻撃している様子。
中には地面に落下してよちよち歩いているハチもいます。
???
こんなんで美味しいハチミツを運んでくれるのかな?
これを見た松木さん、何やら嬉しそうな顔。

 

 

 

2つ目の巣箱翌日森に行ってみると、炭焼き小屋ではなく、松木小屋の裏にもう一つの巣箱が置いてあります。
巣箱からはニホンミツバチが出たり入ったりとてもにぎやか。

 

 

 

 

2つ目の巣箱に入るもう一つの群れ

「ほ~。入った、入った!!」
「この時期のハチはおとなしくて刺さねぇんだ。」
松木さんおもむろに巣箱のフタをはずしてみると、たくさんのミツバチが入っていました。
「はえーな、もうこんなに入ってらぁ」
ほんとうに刺してきません。 

 

 

 

なぜ2つの巣箱に分かれたのか松木さんに尋ねてみると、こういうことでした。
ニホンミツバチが巣を作れる場所を探して飛び回っていたところ、炭焼き小屋にちょうどいい巣箱が1つあった。見つけたのは2つの群れからやってきたそれぞれ別のミツバチ。
そこで1つの巣箱をめぐって争いが起きたのを見て取った松木さんが、「これはいいや!!」と
もうひとつ巣箱を持ってきて少し離れた松木小屋の裏に置いた。
そこに負けた方(平和主義?)の群れが入って巣作りをはじめた。 

なるほど。
自然をよみとる経験と知識が
濡れ手に粟ならぬ"ハチミツ"を呼び込むんですね...たぶん。

 

指の上にとまるニホンミツバチ おとなしく刺さない

 

 

 

 

 

 

 

 

(事務局 堤)

5月21日、当財団の理事会、評議員会を開催しました。

 木々の若葉が萌える新緑のアファンの森でスタート。
まずはお昼ごはんを食べ、腹ごしらえしてから松木さんの案内で森を歩きました。
 

  フクロウの雛を観察  

先日巣箱から顔を見せていたフクロウの雛がスギの枝にとまってじっとこちらを見ていました。こんなに間近でフクロウを見るチャンスはそんなにありません。みなさん双眼鏡で見たり、写真を撮ったりとても楽しそうでした。 

 

 

 

 

 



根をかじられ枯れた苗木昨年よりも若木が成長している様子だけでなく、植樹して何年もかけて育ったコナラの根がネズミにかじられて枯れた事など問題点もあります。原因は一昨年ドングリが大豊作だったため、昨年ネズミの数が増え餌不足に陥った影響ではないかと思われます。ゴールデンウイークにボランティアの方々と200本以上の苗木を捕植しました。

 

 

 

次に新しくトラストで購入した12ヘクタールのエリアに移動しました。こちらはまったく手入れされていません。もともとは生活用の薪や炭などに利用され、その後放置された森です。ほど良い起伏や小川があったり、コナラの林があったり、将来どのような森になっていくのか皆さんそれぞれイメージがふくらんだのではないでしょうか。

 

一通り森を見た後、信濃町総合会館で事業報告や今年度の計画などについて話し合いました。
今年はアファンセンターの建設も始まります。建物の素材や省エネ、水処理など様々な意見も出され、来年の理事会は私たちの新たな拠点で開催することを確認して理事会はお開きとなりました。


 

会議 

 

 

 

 

 

 

 

出席いただいた皆様、どうもありがとうございました。

(事務局 堤)

松木小屋の前にある池に目を向けると、何かがじっとしているのを発見

 

 

 

 

 

 

 

松木小屋の前の池に、何かがじっとしているのを見つけました。

 

 

近づいてみると...

 

ツチガエル

 

 

 

 

 

ツチガエルでした。

 

 

背中にイボのようなものがたくさんあるので、イボガエルなんて呼ばれてもいますね。

 

このツチガエル、アファンの森では普通に見かけるのですが、実は長野県のレッドデーターブックに記載されている生き物です。

絶滅危惧Ⅱ類。つまり、「長野県内で絶滅の危険が増大している種」なのです。

 

水田や池沼などの浅い止水や緩やかな流水で繁殖し、水草などに卵をうみつけます。
と、ここまでは特に絶滅の危険を感じることはないのですが、
ツチガエルのオタマジャクシは、水中で冬越しをします。

ということは、冬の間も水が張られている必要があります。

 

お気づきになりましたか?

 

近年、乾田化や冬場は水を通さないために、冬の間水が張られない田んぼが増えたので、越冬できる環境が減り、そのため個体数が減っているようです。

 

それにしても、独特な姿ですね。

(事務局 河西)

昨日の「アファンの森は今」で書きました盲特別支援学校に通う人たちを迎えてのアファン"心の森"プロジェクトですが、これまでの様子が写真集になって発売されています。

詳しくはこちら ⇒ http://www.afan.or.jp/afan_now/2009/03/post-345.html

 

この写真集『聞えるかい森の声 -アファンの森-』を紹介する新聞記事が、昨日の読売新聞朝刊に掲載されました。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090518-OYT8T00106.htm

 

さらに、この写真展が開催されることになりました。

場所は銀座と大阪のニコンサロンで、
銀座 : 11月18日~12月1日
大阪 : 12月17日~12月29日

詳しい情報がまとまりましたら、またこの場でご案内いたします。

(事務局 河西)

5月16日(土)~17日(日)に、盲特別支援学校に通う人たちを迎えてのアファン"心の森"プロジェクトを実施しました。愛知、神奈川、千葉、東京から9人の子ども達と、親御さん3人が春の森に包まれました。

 

今回は2日間とも雨模様の森での活動となりました。

黒姫駅に到着し、バスでアファンの森へやってきた参加者。中には少し緊張している人もいましたが、「ひさしぶりです」と元気よく挨拶してくれる人もいます。9人うち7人がリピーターでした。

最初にあったころに比べるとそれぞれに成長していることが感じられて、そんな人たちにまた出会えたことがうれしく感じます。

 

木登り松木の大きな手と握手をしてアファンの森に入り、活動が始まります。

途中から雨が降ってきましたが、色とりどりのレインウエアを着てそのまま森で遊び続けています。ほかの参加者と一緒に楽しむ人、やりたいことがあるのでパートナーと自分のペースで楽しむ人、さまざまです。

 

親御さんも、しっとりした雨の森をのんびり味わっていただいています。

 

 

夜の森の雰囲気を味わう雨が降ってはいますが、タープを張り夕食も森でとりました。

夜の森の雰囲気を味わい、手作り楽器でセッションしたり、ゆったりと過ごしてホテルに戻りました。

 

 

 

 

 

雨の森もまた楽し2日目

ニコルに迎えられてアファンの森に入っていきます。

昨日よりも雨も風も強めでしたが、森の遠くの方でカラフルなレインウエアがそれぞれに動いていて、時々笑い声や驚きの声などが聞こえていました。少し離れた場所からみている私には森と一体となっている感じがしました。

サウンドシェルターで地元のおばちゃんが作ってくれた笹ずしと山菜のてんぷらをほおばりながらの昼食。もうこのころには大人も子供も肩の力は抜けていて自然な表情がうかがえます。

実はこの日、参加者の中に誕生日の人がいました。その人がいないところで全員で打ち合わせをし、誕生日のサプライズ。ハッピーバースデーの合奏とニコルからのケーキが手渡されました。

少しびっくりした様子でしたが「嬉しい」と言ってくれ、隣に座ったニコルといろいろな話をしていたようです。

 

あっという間に時間は過ぎ、黒姫駅からそれぞれの自宅へ帰って行きました。皆さんが帰った後のアファンの森はいつもと変わらずにいます。「受容の存在そのもの」ですね。

 

毎回、目に障害があることをスタッフが忘れてしまうほど活動的で楽しんでくれています。今回は特にそれを感じました。パートナーと一緒にずぶぬれになって馬鹿笑いしている人、「森を歩くのもいいね」と言ってくれた人、初参加の人を気遣ってくれるリピーター、...。

森で過ごすあたたかい大家族 そんな雰囲気でした。一緒の時間が過ごせて、なんとも言えない幸せな時間を過ごしたように感じていました。

 

協働 : 日本アムウェイ合同会社 One by One こども基金
協力 : 株式会社インテージ

(事務局 河西)

巣箱から巣立ちそうなフクロウのヒナ

 

左の写真、どんな状況だかお分かりになりますか?
(写真をクリックすると別ウィンドウで大きく開きます)

 

 

 

 

 

そうです、フクロウのヒナが巣箱の入口から顔を出しているところです。

順調に育っています。

(事務局 河西)

もうひとつ新聞記事より。

「那須御用邸:「動植物相2」出版 自然環境調査、4946種が判明 /栃木」

03年6月から5年間にわたって実施された那須御用邸(那須町)内の自然環境の調査結果をまとめた「那須御用邸の動植物相2」が出版された。前回調査(97年から5年間)と合わせて、那須御用邸内には4946種の動植物がいることが判明し、今回調査では新種のシモツケトホシハムシが見つかったほか、国内初の6種のガや、県内初の152種の昆虫も発見された。

(毎日新聞5月14日)

http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20090514ddlk09040126000c.html

 

記事では、調査メンバーの代表の樋口弘道さんが

「人や車の出入りが制限され、長年にわたり環境が維持され、多様な自然が残されていることを改めて確認した」とコメントしたとのこと。

今回は2期目の調査で、1期目の結果と大きく差はないようです。

 

アファンの森でも生物相(生き物の種のリストアップ)は調査を続けています。

現在確認できている種数は...

植物類 : 493種
菌 類 : 343種
両性類 : 7種
鳥 類 : 約65種
哺乳類 : 15種

です。昆虫類の調査はごく一部のグループでしか実施できていません。

 

単純に那須御用邸で確認された種数と比べて...ということではありませんが、科学的な目で見た記録を残しておくと、情報を共有できると感じています。

また、その生き物が確認できたこと、あるいは確認できないことから現地の環境を見ることができ、生物多様性を保全しようとする取り組みには必要なことだと感じています。

(事務局 河西)

少し前になりますが、毎日新聞4月20日の記事に以下のようなものがありました。

 

森林:高齢化で姿消す野鳥 林業停滞で荒れ放題

「国内の森林面積は1970年代から変わらないのに、鳥類の生息域が大幅に減少していることが、森林総合研究所の山浦悠一・特別研究員(森林保全生態学)らの調査で分かった。...」

http://mainichi.jp/select/science/news/20090420k0000m040115000c.html

 

記事では、

  • 林業が停滞しているので「明るく若い森」が減り、そんな環境を好む鳥(留鳥、夏鳥)が減った
  • 日光が地表まで届かないため、草などが生えず、昆虫も減り、昆虫を餌としている鳥にも影響を与えたようだ

と伝えています。

 

人が森に手を入れていないと、生き物の生息環境が減ってしまう、という研究結果です。

 

夏鳥は、

・越冬地である東南アジアなどの森林伐採による「森林の物理的な減少」
・繁殖地である日本の手が入らないことによる「森林の放置」

の2つの問題のあおりを受けてしまっているわけです。

 

アファンの森でも、この時期にはサンコウチョウという夏鳥が確認されていましたが、ここ数年確認されていません。とても特徴的な鳥なだけに、残念に思います。アファンの森の居心地は良いと思うのですが...

(事務局 河西)

今年初めての会員見学会をおこないました。
5月も始まったばかりというのに汗ばむ陽気。
参加人数は午前も午後も定員いっぱいです。
ご家族で来られた方、遠く東京や関西方面から来られた方、里山の保全をされている方...
みなさんこの日をとても楽しみにされていたようです。


ガイドはこの森と20年以上の付き合いになる松木さん。
参加者のみなさんと一緒に新緑の森をあるきはじめました。


森の入り口

 

 

 

 

 

 

 




     森の入口

 

落ちている1本の小枝を手に取り、
「この木はコナラ、2年くらい前に事故で折れたもんだ、自然に折れたもんじゃねえ。樹齢は....」

 

ウリハダカエデの木の前で
「幹に小さな穴を開けて冬に樹液をとるんだ。何時間も煮詰めると甘くてとってもうまいもんだ....」

ここでしか聞けない松木さんならではの解説ぶりにみなさん感心しきりの様子。

 

何気なく足元の草に目をやり
「おっ!めずらしいもんだな~、この森に来てから初めて見たぞ。」
なんと、この森の主でさえもまだまだ新しい発見があったようです。

 

ウリハダカエデ樹液の話

 

 

 

 

 

 



    ウリハダカエデ樹液の話

 

松木さんのガイドで植物をじっくり観察したり、様々な花の写真を撮ったり、とても楽しんでいただけたようでした。
歩いた後は森のごちそう。
大ぶりのタラの芽と今が旬のシイタケの天ぷらをいただいて見学会のシメ。


短い時間のために森へお越しいただいた皆さま、どうもありがとうございました。 

 

  スミレの群落 バイケイソウ

 

 

 

 

 

 

 

       スミレの群落                バイケイソウ

 

(事務局 堤)

インターネット上で募金などのNGO支援ができる仕組みがいくつかあります。

ご存知の方も多くいるかと思います。

 

アファンの森財団もいくつかの方法で、ご支援をいただいております。

そのひとつ「イーココロ!」というサイトをご存知でしょうか。

http://www.ekokoro.jp/about/index.html

 

会員登録していから、イーココロを介して「お買い物」や「資料請求」などを行うと、NGO/NPOに寄付できるポイントが貯まります。応援したい団体を選んで寄付できる仕組みになっています。

インターネットでよく買い物をする方は、ひと手間掛けることで普段通り買い物すると寄付ができることになるのです。

私どもも寄付先のNGOとして参加しています。

よろしければご参加ください。

(事務局 河西)

ミヤマホオジロ 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミヤマホオジロ
Yellow-throated Bunting

 

4月のアファンは雪もほとんど消え、春の訪れを全身で喜ぶ生き物たちの姿で溢れていました。
まるで一つ一つの命が自分に与えられた命の大切さを知っているかのようでした。

そんな中でも、ミヤマホオジロは冬の厳しさに耐え抜いて春を迎えるわけですから、特にそんな思いが強いのかもしれません。

 

ミヤマホオジロは冬に日本にやってきます。
大きさはスズメよりひと回り大きいくらい(17cm)。春になるとまた北に旅立っていきます。
頭に冠状の羽を持ち、雄はレモン色と黒の二色が印象的な模様をしており、その独特な風貌から野鳥観察を趣味とする人に人気があります。

ご多分に漏れずヒヨ吉もその一人です。

 

アファンでは、1月の調査の段階から毎月ミヤマホオジロの姿を見ることができていましたが、薮で静かにチッ、チッと鳴くだけで、気をつけていないとうっかり見過ごしてしまいそうな出会いばかりでした。

しかし今回は大胆に高い梢に止まり、チュルチュルチリュリュ、ツィヒリリなどと聞こえる美しい声で鳴いていたのです。
まだ歌の練習を始めたばかりで自信がないのか、時折小声になったり、薮の中に入ったりしていましたが、きっと北の大地に到着する頃には、ヒグマやヘラジカもうっとりしてしまうようなさえずりになっていることでしょう。
そのためにもアファンでしっかり練習していってほしいなと思いました。

 

それにしても掌に簡単に乗ってしまうような鳥が海を越えて移動できるなんて本当に不思議です。
しかも地図なし。
小さな身体のどこに数千kmも渡れるパワーとナビゲーションシステムが秘められているのでしょう。

それに加えて私は、もう一つすごいと思ったことがあります。
北の大平原を映した彼らのその瞳にはアファンの姿も映っているということ。
彼らはアファンで無事に冬を越せなければシベリアには戻れませんし、シベリアが開発や戦乱などで荒れてしまえば、アファンに帰ってくることができないのです。

アファンでミヤマホオジロが見られるということは、国境を越えて2つの自然が良好だということの証でしょう。
そして、アファンで見るミヤマホオジロの姿は互いの国に無益な争いがないことを物語っていると感じています。

 

見知らぬ土地も見知らぬ人も、そんな意味では実は私たちに繋がっているといえるのかもしれません。それらを親しきものとして受け入れる優しさの重要性をミヤマホオジロたちは教えてくれています。

(ヒヨ吉)

 

.............. 
ヒヨ吉さん

現在、東京で仕事をする傍ら、アファンの野鳥調査に携わっていただいています。
小学生の頃から野鳥を観察していて、野鳥歴(?)は20年以上。
ニコルの手がけた専門学校の卒業生でもあります。
これまで調査や環境教育などに参画しつつ、野鳥のイラストも描かれていて、
2000年からは英国に留学し、日本では学ぶ場がない「野生生物画」を学んで2003年に帰国。
日本でもイラスト提供や個展など開かれています。
ヒヨドリが大好きなので「ヒヨ吉」。

昨日、今日と2日間は、ボランティアさんにご協力いただき「ウッドチップ」を人が多く歩く場所へ敷きました。

 

ここ数年、毎年この時期に日本アムウェイ(合)のディストリビューターの方々にお集まりいただいて実施している作業です。

 

ご存じの通りアファンの森は、会員様をはじめとする限られた方にだけご入場いただける場所にしています。それでも、人が多く集まる場所や歩く道の、特に地面へのダメージは目立ちます。

 

地面の下には、目には見えませんが森にとっては重要なものがたくさんあります。水や栄養分、ミネラルのほかに

・木の根

・眠っている種(たね)

・小さな土壌微生物

などなど。

人が歩くと、削り取ったり踏み固めたりしてしまい、土の中でそれぞれが機能できなくなります。

 

豊かな森だからこそ、と考えているので、森がダメになってしまえば本末転倒になってしまいます。とはいうものの、完全に人をシャットアウトすることもできません。

そこで、ウッドチップをまくことで森の地面を守ることにしたのです。

 

ウッドチップの山。人や軽トラックから山の大きさがお分かりいただけるでしょう。。。

チップにするのはチッパーという機械がやってくれますが、敷くのは人の手です。

チップの山を切り崩しながら、一輪車で敷く場所まで運び、あけてはならし、を人海戦術で繰り返します。

 

しかも、初日は朝から雨降りでしたが、皆さんには頑張っていただきました。

 

 

チップの山を崩して、一輪車へ積み込み...

ハードワークでしたが、都会の汚いものを汗として出し(デトックス)、できたての酸素を吸い、木の揮発成分を体に取り入れた時間になったと思います。

疲労はしたものの、体の調子はきっと上向きになっていることでしょう。

地元のおばちゃんが作ってくれる、おいしいお弁当と山菜のてんぷらの昼食をとり、松木と人周り散策して、皆さまはそれぞれの帰路へつかれました。

 

ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

 

 

運んで行っては、まきます。今回は上り坂があったのでハードワークになりました。

※アファンの森は、金銭的な支援だけでなく労働力でも支えていただいております。

今回のような作業は頻繁にはありませんが、森での軽作業、調査補助、事務所内での作業などで、時々ボランティアの方々にお手伝いいただいています。

登録制にさせていただいており、こちらでお願いしたいことが発生しましたら、メールで一斉にご連絡差し上げまして、ご都合の合う方に来ていただいております。

登録を希望される方、お問い合わせは「お問い合わせ」からご連絡ください。 

 

協力 : 日本アムウェイ合同会社のディストリビューターの方々

 

アファンの森では、生き物の調査も実施しています。

人の手で再生された森を、そこに生息する生き物達に評価をしてもらう、そんな意図で実施しています。

「アファンの森の住み心地はどうですか?」と生き物たちに尋ねているわけです。

 

具体的には...

・確認できる鳥類のリストアップ

・フクロウの繁殖の状況確認

・トラスト活動で新たにアファンの森に加わった場所の測量作業や、植生の調査

・小型哺乳類の生息状況の調査

など、フィールドワーカーの方々にご協力をいただいて始まっています。(実際にご協力いただいている皆様、ありがとうございます。)

 

事務局員もできる調査活動は自分たちで実施します。

今日は、そのひとつ春植物の調査を実施しました。

 

群生するニリンソウ林床(森の地面)に咲くスプリングエフェメラルの中で目立つ数種について、

・どこに

・どれだけ群生しているか

を地形図に記録していきました。

 

地道な調査活動があって始めてデータが得られ、資料になっています。

エンレイソウ

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