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アファンの森は今


サケが遡る川

先週末、「長野までサケの遡上できる信濃川・千曲川」の復活運動に取り組む「NPO法人新潟水辺の会」の方々が鳥居川を見に来られました。
メンバーはアファンの森財団の評議員も務めてくださっている新潟大学名誉教授の大熊孝先生(河川工学)はじめ3名の方々。

 

信濃川水系の鳥居川は、戸隠を源流に長野市と小布施町の境界あたりで千曲川に合流し、野沢温泉村から新潟との県境に位置する栄村までが「千曲川」、栄村から新潟の津南町に入ると「信濃川」と名前が変わります。信濃川は日本海に注ぐ全長367kmの日本で一番長い川です。

 

鳥居川でサケの稚魚を放流した場合、無事に海まで下りて回遊し大きく育ったサケが遡上できるのか。障害となる人工構造物の落差や取水によって水位がどれくらい低下するのか、といった視点で見て歩きました。案内はいつもアファンの森で番人をしている松木さんです。松木さんの趣味は釣りで、実はこの辺の川の事についてはとても詳しいのです。

 

 

写真① 下流側が低くなっています   写真② 人工の落差がありました

下流側が低くなっています 人工構造物により作られた落差

 

 

 

 

 

 

 

 

写真②にあるような落差をサケはのぼることが出来るのでしょうか。
助走する距離と水深もしっかり確保されている事も遡上の条件なのだそうです。
同じサケ科でもマスはサケに比べて格段にジャンプ力があるそうで、大熊先生はマスが2mもある落差をのぼる姿を見た事があるという話をされていました。

 

 

写真③ さらに上流部には取水口

こちらは人工の取水口

 

 

 

 

 

 

 

 

水力発電所や写真③のような農業用水などの取水口もいくつかあります。松木さんによると、今は雨が多いので流量がかなりあるけれど例年だともっと川の水が少なく、季節によっても川の水位はかなり低くなるのだそうです。

 

ポイントとなる場所をいくつか見て歩きましたが、専門家の目で見た鳥居川の上流部は流量が少なく、稚魚放流にはあまり適していないそうです。ただし、もっと下流側であれば放流の条件がそろっている所もあるようです。

 

カナダでは川の上流にある森の樹木の成分分析をした結果、海にしかないとされる成分が含まれていたという研究報告があるという話を聞いた事があります。海から遡上したサケをクマが川で捕って食べ、クマの食べ残しは森に暮らす様々な動物が食べ、そして森の中で糞をする。その糞が分解され最終的に樹木がその栄養分を吸収して育つという事だそうです。
いつの日か、アファンの森にサケがのぼってくるといいのになぁ。そんな思いがこみあげてきました。

 

川原の広場に木製のサケのモニュメントがありました。

川原に立つ木製のサケ

 

 

 

 

 

 

 

 

(事務局 堤)

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