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アファンの森は今


2010年3月

明日から2泊3日で心の森プロジェクトが始まります。

今年に入って最初の心の森です。

 

雪の森に抱かれながらの3日間です。

 

 

活動に集中するため、大変恐れ入りますが、

3日間事務所を留守にしております。

ご了承いただきますようお願い申し上げます。

 

(事務局 河西)

 

アファンの森は、長野県上水内郡信濃町というところにあります。

 

この信濃町は、森林療法の日本屈指の先進地でもあります。

 

 

そんな信濃町で、「森を感じる休日」と題した催しが行われます。

 

2010年5月29日~30日の2日間で行われます。

 

2つの「講演会」や

10を超える「体験会」、

お昼には「森の恵み」が味わえたり、、、

 

タイトル通り、体全部で森のことを感じることができるイベントです。

 

アファンの森も関わらせていただいています。

 

新緑のシーズン。

森と共にある心地よい時間が過ごせると思います。

どうぞご家族でお出かけください。

 

詳しくは下記をご覧ください。

信州・信濃町癒しの森®森を感じる休日2010

 

 

そうそう、BS朝日「アファンの森の物語」の再放送は明日です。

こちらどうぞご覧ください。

 

(事務局 河西)

 

 

今日の黒姫は雪が降り続いています。

 

 先日の連休、鳥居川にニジマスが放流されました。
事務所前の川岸にも毎日のように釣り人が来ては去りを繰り返しています。
昨日釣り糸を垂れている人に「釣れてますか?」と声をかけると
「まったくダメ。ぜんぶ釣られた後みたいだなぁ、それに水温が低くて餌を食わない」
と一言。

 

今朝出勤してくると、鳥居川の流れの中に人が立っていました。
いくら春先とは言え雪の降る寒空の下、カッパを着て竿を延べているとはご苦労さまな事です。
が、はたしてこんなに寒い日でも餌に食いついてくるのかな???

 

昨日アファンの森に出かけたKさんに聞いた話では、
森番の松木さんが放流された当日に数十匹 も釣りあげたとか。
そんなに?と驚くほどの数でした。


でも松木さん、そんなホラ話で人をからかって楽しんでいる事が時々あります。
だいたい目を見て話を聞いていると私には分かるのですが、
Kさんはどうも本気にしているようです。

 

 さて今朝の釣り人は何匹釣れた事にするのかな?

 

寒空の下、釣りをする人

 

 

 

 

 

 

 

 

(事務局 堤)

皆様、先日に放送された「アファンの森の物語」は、ご覧いただけましたでしょうか?

 

松木小屋今日の午前中のアファンの森の様子です。

 

松木小屋周辺の雪もだいぶ解けてきています。

 

松木小屋の煙突からは煙が出ています。

つまり、松木がどこかで作業をしている、ということです。

でも、軽トラックが見当たらないので、少し離れたところにいるのでしょう。

 

大鍋用事もあったので、松木小屋の扉を何気なく開けると、熱気が押し寄せてきました。

同時に、ほのかに甘い香りも。

 

薪ストーブにいつもの大鍋がかけられています。

(見学会等でいらっしゃった方にはおなじみの鍋ですね。)

 

鍋を満たしていたのは、少し色のついた液体なんですが、何だかお分かりになりますか?

 

これ、樹液です。

 

樹種はイタヤカエデ。

 

そう、和製のメイプルシロップを作ろうとしているわけです。

採取した樹液を大なべで煮詰めているんですね。

 

メイプルシロップはカナダ産のものが多く、サトウカエデの樹液を煮詰めたものです。

17世紀から利用されていた天然の甘味料で、当時は大事な栄養源だったそうです。

 

日本の森に育っているカエデの仲間からもシロップがとれます。

「森の恵み」の一つです。

 

(事務局 河西)

 

TV番組「アファンの森の物語」は明日放送です!

 

RICOH presents 『アファンの森の物語』

出演 :  竹下景子  C・W ニコル

語 り :  八千草薫

本放送  3月20日(土) 20:00〜21:00

再放送  3月27日(土) 13:00〜14:00

BS朝日(BSデジタル5ch)

番組ページはこちら

 

何かとあわただしい年度末ですが、ひと区切りつけていただいて

ゆっくりとご覧いただけるとありがたいです。

 

豊かな森、

そんな森からの恵み、

ご覧頂いた皆様が、どんなふうに感じるのか楽しみでもあります。

 

以前の記事はこちら

 

(事務局 河西)

 

鳥居川を雪どけの水がゴォゴォと大きな音をたてて流れています。

昨夜から降った雨の影響で川の水かさがかなり増えました。

道端の積雪は残すところあと30センチほど。

こうして冬の間積もった雪が川に流れ出て、日本海へと旅をしていきます。


勢いよく流れる雪解け水

 

 

 

 

 

 

 

 

昨年の夏、新潟水辺の会のメンバーの方々が鳥居川におけるサケの稚魚放流の

可能性をさぐるため現地視察に来られました。 その時の様子はこちら

 

そしてなんと、秋には千曲川に遡上したサケの姿が確認されています。

 

今週末の3月20日~21日、千曲川(新潟に入ると"信濃川"に名前が変わる) 流域で は

 サケの稚魚放流が行なわれます。

 

今回、鳥居川での稚魚放流は見送る事になりましたが

この川にサケが遡上してくる姿が見られたらどんなに素晴らしいでしょう。

 

 

サケ(鮭)もサケ(酒)も大好物・・・

 

 (事務局 堤)

 

 

 

今日のお昼頃、アファンの森へ出かけました。

そろそろ、猛禽類の繁殖が始まろうという時期なので、そんな様子も気にしながら。。。

 

入口入口付近は、こんな様子です。

深いところでは、長靴の中に雪が入るほどまだ雪は残っています。

 

しかし、森の中の空気がほのかにあったかい感じがしました。

 

いつもなら森に到着して歩き始めると、上着のファスナーを上まで締めるのですが、今日は開けました。

森を通り抜ける風も、春風のようでした。

 

 

 

根開け松木小屋のすぐ後ろにある木々は、根元が丸く雪が解けていました。

 

「根開け」ですね。春のサインの一つです。

 

 

 

 

 

南斜面南を向いている斜面は、根開けを通り過ぎてもう地面が顔を出していました。

 

何かもう芽吹き始めているのでは、と探したら

 

 

 

 

リュウキンカリュウキンカがもう花をつけていました。

 

サウンドシェルターの奥に黄色い絨毯ができるのはGW前後で、花期は長いのですが、それにしても早いですね。。。

 

(事務局 河西)

 

先日の3月7日、麻布大学にて行われました、

学術交流協定記念フォーラム
「生き物のための森づくり」 ~黒姫・アファンの森での取り組み~

は、悪天候にもかかわらず、会場がいっぱいになるほど多くの方々にお越しいただきました。

足を運んでいただいた皆様、改めてお礼申し上げます。

 

アファンの森で予備調査を実施いただいていて、当日もお話しいただいた麻布大学の高槻先生よりお便りをいただきましたので、紹介させていただきます。

 

~~~~~~~~~~

アファン・フォーラムのお礼

麻布大学野生動物学研究室 高槻成紀

 

 3月7日はあいにくの雨でした。申し込みはあったものの、この天気ではキャンセルする人もいるのではないかと少し心配でした。でも会場は満員になり、私たちをよろこばせました。

 

 ニコルさんの話しはいつでも心に響きますが、この日は特別に感動的だったと思います。若い頃の無鉄砲ともいえる探検の話、日本に来てブナ林をみたときの感動と母国が自然を失ったことへの哀しみ、にもかかわらず目の前で日本の森が荒廃し、うらはらに母国の荒れた土地が見事な森に甦った皮肉、そうした中で誤解も受けながらアファンの森を手に入れ「格闘」してきたこと、松木さんとの出会いなどが紹介され、スライドで動植物の豊かさを見せてもらいました。最後に森で無心に遊ぶ子供の映像と、ニコルさんと子供の歌声が流れ、魂をゆさぶられるようでした。森のもつ偉大な力やその森に対して私たち日本人が何をしてきたのかといった思いが心のなかを渦巻くようでした。私は還暦になり、どうも涙腺がゆるんでかっこわるいと思いながら、涙を別のところに押しやるような感じでこらえていましたが、お話のあとの休憩時間に見ると、たくさんの人の目が赤くなっていて、ほっとしたような気持ちになりました。

 

 私はアファンの森を半年しか見ていないものの、自動センサーカメラで撮影された動物を紹介し、森の管理と植物の変化、そしてそれが訪花昆虫を呼んでリンクが甦ることを自分の目でみた感動を話しました。そして少し自分の体験や日本の国について思っていることを話しました。ニコルさんとはまったく打ち合わせもしておらず、またアプローチも違うのに、はからずも森のありかたと日本人の心のことに辿り着いたことの符合に不思議な気持ちでした。つたない話しにもかかわらず暖かい拍手を頂戴し、ありがたかったです。 

昨年の9月に放送された春夏編に続き、秋冬編が放送されます!

 

RICOH presents 『アファンの森の物語』

出演 :  竹下景子  C・W ニコル

語 り :  八千草薫

本放送  3月20日(土) 20:00〜21:00

再放送  3月27日(土) 13:00〜14:00

BS朝日(BSデジタル5ch)

 ⇒ 番組ページはこちら

 

今回は、ゲストに竹下景子さんをお迎えして、森が人の心へ与える力や、森の可能性について語らっています。

また、秋から冬のアファンの森の様子が映像でご覧いただけ、心の森プロジェクトの様子、そして森の恵みを材料にしたニコルの手料理も登場します。

 

     八千草薫さんの語りと共に流れるアファンの森の映像・・・

          竹下さんとニコルとの語らい・・・

               ニコルのおいしそうな手料理・・・

 

ほっと心が暖かくなる、心地よい番組です。どうぞご覧ください。 

 

こよみを見ると今年の啓蟄(けいちつ)は3月6日土曜日でした。

この日は麻布大学で翌日行われるフォーラムの荷物を搬入していましたが、

外では冷たい雨が降っていました。

フォーラムを終えて黒姫の事務所に戻ったのが3月7日の24時頃。

事務所の前に停めていた車には20センチあまりの雪が積もっていました。

フロントガラスにどっさり積もった雪は湿っていて、窓は凍っていませんでした。

春の雪です。

 

今日も少し湿った粉雪が降っています。

土の中の生き物たちはもうしばらく、外に出るのを待つことになるんでしょうか。

 

 

(事務局 堤)

 

 


3月7日。

この日麻布大学とC.W.ニコル・アファンの森財団との

学術協定締結記念フォーラムが開催されました。


これまで20年以上にわたって人間が手を入れ、再生の途上にあるアファンの森では

植物、動物それぞれがどのような関係の上に成り立っているのか。

人間が荒れた森に手を入れる事によって、森の命を織り成す環(わ)が

どよのうに繋がり、そして広がりをもっているのか。

こういった事を明らかにするため、麻布大学と我々アファンの森財団の両者が

協力関係を結びスタートラインに立った記念すべき日となりました。


会場では理事長C.W.ニコルの講演、麻布大学野生動物学研究室の高槻教授による

昨年アファンの森で行った予備調査とこれまでの研究のお話、

これまでずっとアファンの森の手入れをおこなってきた松木さんも加わって

三人でアファンの森について話をしたりなど、もりだくさんです。

冷たい雨が降る外とは打って変わって、定員の300名を超える満員の会場は

熱気と笑顔と未来を信じる希望に溢れていました。

 

 

開催にあたりましてお世話になった皆様、麻布大学関係者の皆様、

当日ご参加くださった皆様には心より御礼申し上げます。

 

 

      【学術交流協定書】

協定書

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※当日の様子はあらためてご報告いたします。

(事務局 堤)

 

今週末の記念フォーラムの準備で、あわただしい事務局です。

皆様、3月7日にお会いしましょう。

よろしくお願い申し上げます。

 

 

さて、少し前に「その他のご支援方法」ページを作りました、とここでお知らせしましたが、

その内容を更新しまして、方法が少し増えました。

http://www.afan.or.jp/support/index3.html

 

その中で、クリックするだけで募金ができる「クリック募金」があります。

アフィリエイト募金】をクリックいただくと、「募金箱」というページが表示されます。

その中に「クリック募金」があります。

 

お手軽に募金できますので、よろしければご協力ください。

お願い申し上げます。

 

(事務局 河西)

 

 

 

この写真、何でしょうか?

黒いビニールひものような物に、細かい傷がたくさんついていますが...


 

ケーブル

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日アファンの森に設置しているフクロウ用の巣箱に、ビデオカメラを取り付けました。

フクロウの生態を調べようという試みのためです。

この作業の中心となったのは、この森でフクロウなどの猛禽類や

ネズミの調査を行っている川崎公夫さんです。 

 

アファンの森のは樹齢が50~60年くらいで、まだまだフクロウがゆったりと

営巣できるような大きな洞のある立派な木はありません。

以前、シラカンバにできた小さな洞を使ってフクロウが子育てしましたが、

狭いため卵を温める親フクロウの尾羽がいつも洞からはみ出していました。

 

なんとも愛らしく、また気の毒でもあり、見るたびに複雑な気持ちになりました。

無事にフクロウのこどもは巣立ちましたが、もっと良い環境で子育てができるようにと

大きな巣箱をかけたのです。

昨年はこの巣箱から2羽のフクロウが巣立ちました。

今年もこの巣箱を使ってくれるといいのですが...。

  

 

  

フクロウの巣箱にカメラをセット 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ビデオカメラのモニターは300メートルほど離れた森の入り口のゲストハウスにあります。

カメラの映像はケーブルを介してモニターへと送られます。

以前つかっていたケーブルが断線し、ビデオカメラの映像が送られてこなくなってたので

この日断線したケーブルを新しい物に交換する作業もおこないました。

 

 

ケーブル

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

ケーブルの断線した部分を特定し、その部分だけをカットしたものが冒頭の

「黒いビニールひものようなもの」です。

 

ケーブルについた細かい傷跡から"ネズミ"がかじったものという結論になりました。

ネズミを食べるフクロウのために巣箱をかける私たちは、

森に棲むネズミにとってみればフクロウに次ぐ第2の天敵です。

そんなことを知ってか知らずかネズミさんは私たちが手間暇かけて

設置したケーブルを噛み切って使えなくしてしまいました。

 

ネズミと私たちとのイタチごっこにならないといいのですが...

 

 

 

雪どけ水

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森を流れる沢では雪どけの水が大きな音をたてて流れていました。

 

 

 

(事務局 堤)

 

 

事業支援をいただいている株式会社ディー・エヌ・エーの社員有志のみなさんが、2月11日(木祝)に「冬のアファンの森」を体験にいらっしゃいました。

 

みぞれがぱらつく天気の中、8人の好奇心旺盛(?)な方々がいらっしゃいました。到着早々スキーウエアに着替えていただき、足元は長靴に履き替えていただきました。

スキーウエア姿になると、普段都心で仕事をされているみなさんも、田舎で暮らしている私たちとさして変わらない見た目になり「森で遊ぶ仲間」になります。

準備が整ったところで「スノーシュー」を装着し、お手製の「かんじき」をつけた松木と、生き物調査をお願いしている川崎さんと共に、雪の森へ出発です。

 

足跡をたどって行くと、夏場には出かけないスギ林の中へまずは、「足跡」や「冬芽」など雪の森だからこそ出会えるものを探しながら散策へ。

見つけた足跡をハンドブックで確認しながらたどって行ったりもしました。そうすると夏場は足を踏み入れないような場所(スギ林の中など)へも出かけたりします。

リスの足跡がカラマツの根元で途切れているので、上を見上げてみると巣が見えたり、、、

 

 

こうして、雪の上をワイワイ言いながら歩くこと自体で楽しいものです。

サウンドシェルター下の水路部分は大きな木が生えていないので、雪原が広がります。

水が流れている場所をジャンプして渡ったり、雪の上にごろんと仰向けに転がったり、ちょっと疲れたところで黒蜜と蜂蜜が登場したり(どんな使い方をしたかは秘密です)、だんだんとアグレッシブになります。

 

 

 

 

 

 

R0018750.JPG サウンドシェルター

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に時間は過ぎるもので、気がつけばお昼をまわっていました。

私のお腹もペコペコになったので、お弁当が待っているティピーへ向かいます。

まぁ、素直に向かうわけもなく、ハチの巣にちょっかいを出したり、フクロウの巣を見たり、急斜面をよじ登ったりしながら、到着です。

 

囲炉裏を囲んで昼食ティピーでは囲炉裏を囲んで、地元のおばちゃんが作ってくれたお弁当と、アファンの森でとれたナメコの「ナメコ汁」をほおばりました。

男性でも「多いかな」と思える立派なお弁当でしたが、「体を動かしたから」と、みなさんたくさん食べていました。普段はこんなに食べないのだそうです。

「体をたくさん動かしたから、ご飯がおいしい!」

こんな当たり前の感覚を、都心で暮らす人がどれだけ感じているでしょうか?

 

 

そりそりそり午後はスノシューを置いて、

← これ です。

 

 

そう、ソリ遊び!

 

とにかく楽しんでもらおうということなんです。

 

 

 

上から見ると 1ここから滑り出し、

 

上から見ると 3すぐに斜度が上がり、

 

上から見ると 4うまくいくと、一番下まで

 

上から見ると 5イェー!

 

 

 

 

 

 

ヘトヘトになるまで遊んでいただきました。

(もしかしたら、筋肉痛や、ごく軽いむちうちの方もいたかもわかりません。。。)

 

こうして、夏とは違ったアファンの森を体験いただき、

「楽しかった~」という声と共にみなさん東京へ戻っていかれました。

 

 

スギやカラマツの単層林や放置された山林にも雪は積もります。

しかし、生き物の痕跡の種類や数や、ソリ遊びなどが安全にできる空間はとぼしいでしょう。

冬も 「アファンの森だからこそ」 がたくさんあります。

そんな一部を体験いただきました。

 

(事務局 河西)

 

カケス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カケス
Jay

 

 

 

 

2月、アファンの森に1m以上積もった雪。

前夜に新たに降った柔らかい雪のせいなのか、それとも私の足が雪に慣れていないせいなのか、予想以上に足が雪に沈み、調査ルートをいつものようには進めませんでした。60kgにも満たない痩せた私ですがスノーシュー(外国のカンジキ)を履いてもそれはあまり変わらず、今回の調査はとても難儀しました。

 

そんな状況で必死に歩いていると、

「ピェー、ピェー」とノスリという猛禽類の声がしました。

声が一カ所から近くで聞こえます。

 

猛禽類が大好きな私は必死に探しますが、全然見つかりません。あれ、もう飛んでいったのかな?いえいえ、ノスリはカラスくらいもあるタカです。見過ごすわけがありません。でも、いない...う~ん。

 

しばらくすると、ジェー!と濁った声が頭の上から降ってきました。

カケスでした。

 

カケスはカラスの仲間で全長は30cmほど。ちょうどハトくらいの大きさです。

体は薄い茶色の羽毛ですが、翼に青と黒の美しいアクセントがあるのが特徴です。

カラスの仲間全般に言えることですが、カケスは非常に賢く、聞いた他の鳥の声を真似ることができるのです。その習性を私は知っている筈なのですが、ついつい騙されてしまいます。

 

カケスには、もう一つ驚くべき習性があります。食べ物を地面や木のウロ、倒木の中などに隠すという貯食と呼ばれる行動で、研究家によるとカケスは隠した場所をほぼ100パーセント覚えているそうです。

 

秋には大好物のドングリをたくさん隠すのですが、いくつかは掘り返されずにそのままにされるらしく、春にその種からは元気な新しい芽がでるそうです。

研究家はそれを「カケスが種のありかを忘れたから」と考えているようですが、私にはどうも違うような気がしています。頭のいいカケスのことですよ、きっとわざと掘り出さなかったのだと私は思っていま
す。

 

実をつけてくれたドングリの母樹への感謝と自分自身の子孫のために、わざと掘り返さずに森作りをしているのだと。そのくらいのことは考えそうな顔をカケスはしています。

 

子どもの頃に読んだ昔話に出ていた、生き物たちの会話がわかる「ききみみずきん」を使って、カケスに本当のことを聞いてみたいものです。

(ヒヨ吉)

 

..............

ヒヨ吉さん

現在、東京で仕事をする傍ら、アファンの野鳥調査に携わっていただいています。
小学生の頃から野鳥を観察していて、野鳥歴(?)は20年以上。
ニコルの手がけた専門学校の卒業生でもあります。
これまで調査や環境教育などに参画しつつ、野鳥のイラストも描かれていて、
2000年からは英国に留学し、日本では学ぶ場がない「野生生物画」を学んで2003年に帰国。
日本でもイラスト提供や個展など開かれています。
ヒヨドリが大好きなので「ヒヨ吉」。

 

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