2010年10月
昨年の10月にアファンセンターの建設が始まってからちょうど1年が経過しました。
先月の9月上旬に建物が完成し、下旬になって建物の周辺にヤマボウシやブナ等の
移植作業や石組への土入れ等の作業が行なわれました。
これら約10本の樹木はアファンの森に育ち、成長して混み合ってきたところから移動
してきたものなどで、大きなものでは樹高が5m程にも育っているものもあります。
この作業を引き受けてくださったのが株式会社昭立造園のみなさま。
なんと土日の休日を返上し、会社をあげて総勢20名もの方々が作業にやってきて下さいました。
しかもみなさん手弁当なのです。
ここに至る経緯や作業の様子などを昭立造園「スタッフブログ」にてご紹介していただいております。
限られた時間でたくさんの作業をしていただいた昭立造園のみなさまに心より感謝申し上げます。
(事務局一同)
少し時間がたってしまいましたが、心の森の活動の様子をお知らせします。
9月18日から20日の3連休で、アファン"心の森"プロジェクトが行われました。
今回も8月に続き、ロッジしらかばで宿泊をして、「大家族のちょっと遅い夏休み」という雰囲気でした。
3日目にアファンの森からお別れする時には、これまでにないほど涙々のお別れになりました。
やって来てくれたのは東京と千葉の4つの児童養護施設で暮らす、小4~小6の20人。
各学園の職員と共に遠路を参加してくれました。
初日
長野駅から信越線に乗り換えて黒姫駅までやってきた皆さんは、バスに揺られてアファンの森に到着します。
事前訪問で、数人のスタッフとは会っていますが、森で迎えるスタッフと参加者はほとんどが初対面。朝早く学園を出ているので、眠さや、空腹、疲れ、緊張、さまざまな気持ちを持ちながら、森に入場します。
オリエンテーションや絵を描いて、アファンの森でお弁当。地元のおばちゃんが作ってくれたおいしいお弁当です。
その後、この3日間のポイントの一つである「グループ分け」です。
お弁当前に描いた絵を使って参加者が「選ぶ」「選ばれる」時間です。
自分が選ぶ、ということは大事なことだと考えています。
「未来の人生は、今のあなたの選択で決まる」などとも言われていますね。
私の場合、森へ出かけると、
「あれなんだろう?」と
いろいろ覗き込みたくなります。
で、道から外れてちょっとした草むらの中にはいるのですが、
今日も同じことをしたら、この始末です。
まるでズボンから毛が生えたかのよう。
ここいらの方は「バカがたくさん付いているぞ」
などと バカ と呼んでいます。
チヂミザサです。
毛のついた種のひとつひとつがベタベタしていて、哺乳類などの体にくっついて種をばらまこうという作戦のようです。
ズボンに着いた種は、手で払ったぐらいでは落ちません。
でも、乾いてくると落ちます。
松木によると、水で流してもすぐ取れるようです。
チヂミザサからすれば、くっついてすぐに落ちてしまっては意味がない一方で、
全く落ちないのも根付けないので、ある程度のところで種が落ちる仕組みにしているようです。
それにしても、このズボンではしばらく家の中に上がれません。
困ったものです。
(事務局 河西)
お昼時にアファンの森に行ってみました。
このところ朝晩の気温は12℃くらいと少し肌寒いくらいなのですが、
日中は暖かいと感じるくらいまで気温が上がります。
雨上がりの湿った森を歩くと、ヤブ蚊にほっぺたを刺されました。
今年の夏はそんなに蚊が多くなかったのですが、9月半ば頃から急に蚊が増えたように感じます。
「なんだかおかしいな」
そんな事を思いながら森を歩いていると・・・
ふと真っ赤な色が目に飛び込んできました。
まさか、と思いましたがやはり・・・
タマゴタケでした。
1つや2つではありません。
確か今年は7月から8月にかけて例年並みに出たはず。
アファンの森では夏にあらわれますが10月に見る事はまずありません。
この夏はかなり暑かったし、やはりまだまだ例年に比べると暖かいから・・・
そう自分を納得させて歩いていくと・・・
今度は 、自分の目を疑いました。
菌を植え付けたホダ木にナメコがたくさん出ています。
傘が大きく開きかけているところをみると、出はじめてから数日経っているよう。
タマゴタケとナメコが同時期に出るような事あったかな・・・
思い返してみても記憶にありません。
今年は春と秋に出るシイタケが夏にも出ました。
ところで今はホントに秋なのか?
なんだかよくわからなくなってきたぞ。
(事務局 堤)
長い間、ブログを更新せずに大変失礼しております。
アファンの森は現在、
これまで整備をしてきた「北エリア」と、
整備する前の基礎情報収集している「南エリア」に
分かれています。
この南エリアで、植物の調査を実施いただいている人がこんなものを見つけた、と
もって来てくれました。
その写真がこれです。
何だかお分かりになりますか?
これ、シカの角です。
下に敷いている緑色のボードは、横が45cmほどあります。
枝分かれが3か所あり、先の方はかなり削れた跡がありました。
シカの角は毎年生え換わります。
枝分かれが3つあるということは、満4歳以上の雄だと思われます。
手にすると、ずっしりと重いものです。
こんなものが、あの小さな頭に2本ついていると思うと、ずいぶん肩がこるだろうなと思います。
この角、ナイフの柄にしたり、ボタンになったりしていますね。漢方薬にもなっています。
角以外にも、柔らかい皮、脂の少ないヘルシーな肉については、
ニコルの著書「鹿肉食のすすめ」でも触れられています。
今でこそ獣害が話題になりますが、以前は人の生活と関わりがあったわけですね。
(事務局 河西)