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アファンの森は今


『ウェールズ、いろとりどり』 その13 ~グレアム・フライさんとの出会い~

私は最近、希望が一つ叶いました。

元駐日英国大使のグレアム・フライさんとの出会いです。

 

グレアムさんが野鳥好きであることを日本の新聞記事で以前読んでいた私は、今回のウェールズ滞在中に日英野鳥図鑑のために描いている私の絵を見ていただく機会があることを望んでいました。

以前、グレアムさんはニコルさんの黒姫の森を訪問されたことがあり、ニコルさんの勧めもあってグレアムさんと渡英前からメールではやり取りをさせていただいていました。

しかしグレアムさんは今、有名な英国の野鳥保護団体の評議員をしておられるなどのご多忙のため、今回の滞在中には会えないかもしれないと思い始めていました。

 

ところが2月に

「3月になったら鳥類保護検討会議で南ウェールズに行くけれど、

その後にアファンに行ってもいいかい?」

との連絡をくださり、お目にかかれることになりました。

 

私の絵を一枚ずつ丁寧に見てくださいました(ルイス サール 奈都世さん提供)貴重な時間を割いてアファン森林公園に来てくださり、私の絵を一枚ずつ丁寧に見てくださいました。(写真01)

 私は緊張していてほとんど何も言えなかったのですが、絵の良い点や修正したほうがいい箇所の指摘してくださいました。さすが、鳥好きの方の着眼点の連続でした。

 

(写真01 : ルイス サール 奈都世さん提供)

 

アファン森林公園ビジターセンターで (ルイス サール 奈都世さん提供)写真02はアファン森林公園ビジターセンターで一緒に記念撮影をしたときのもの。ニコニコしていますが、実は私、双眼鏡でレンジャージャケットの襟が曲がっているのも気がつかないくらい緊張しています。

 

 

(写真02 : ルイス サール 奈都世さん提供)

 

「良い本ができることを楽しみにしているからね」 (ルイス サール 奈都世さん提供)

「良い本ができることを楽しみにしているからね」

森を一緒に歩いていたときにこの一言をいただき、私の心は喜びでいっぱいになりました(写真03)。毎日山をたくさん歩いて野鳥を観察し、夜に作画をする日々で疲れもたまっていましたが、そんなものはどこかへ飛んでいってしまうほどでした。そして、改めて野鳥画家としてウェールズにいることに“エンジン”がかかりました。

(写真03 : ルイス サール 奈都世さん提供)


 

あこがれのグレアムさんにお会いできることをほぼあきらめていましたが、夢を心に抱きながら自分のできることを一つ一つ積み上げていると、神様はふと機会を与えてくださるのだと思いました。

 

 

今、日本では震災によって夢を失っている人がいるであろうと思っています。

また、目の前に広がる課題にため息をつく日々であろうと考えています。

 

でも、少し落ち着くことができたときには、一つ目標を持ってください。

そしてその目標到達のための途中にステップをいくつか設けてみてください。

無理のない、小さな、段差の低いステップでかまいません。

登ることに焦る必要も急ぐ必要もありません。

途中で休んでも問題ありません。

 

でも、そのステップを上がるためにできることは続けてください。

登っていく途中で、ふと思わぬ喜びが舞い降りてきますから。

私の場合は、図鑑作りという大きな目標で、そのステップが毎日の山歩きと絵を描くことです。

長い道のりのなかで舞い降りてきた幸せが、グレアムさんとの出会いでした。

 

皆さんと同じ“ごく普通”の私でもこのようなことが起こるのですから、皆さんにも同じような喜びが間違いなく訪れます。

いつ、どのように訪れるかは、誰にもわかりません。

私のウェールズでの経験で言えば、闇雲に「がんばる」のではなく、道筋を定めて「しっかり」やることがそれを早く引きつける上で大事みたいです。

登っていく途中で、ふと思わぬ喜びが舞い降りてきます (ルイス サール 奈都世さん提供)

 

 

 


 

 

 

 

最後になりましたが、この出会いのために車を出してくださり、撮影もしてくださったCELT21のクリスチャンさん・奈都世さん夫妻に、心から御礼を申し上げます。ありがとうございます。

 

(ヒヨ吉)

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ヒヨ吉さん

現在、東京で仕事をする傍ら、アファンの野鳥調査に携わっていただいています。
小学生の頃から野鳥を観察していて、野鳥歴(?)は20年以上。
ニコルの手がけた専門学校の卒業生でもあります。
これまで調査や環境教育などに参画しつつ、野鳥のイラストも描かれていて、
2000年からは英国に留学し、日本では学ぶ場がない「野生生物画」を学んで2003年に帰国。
日本でもイラスト提供や個展など開かれています。
ヒヨドリが大好きなので「ヒヨ吉」。
現在、日英で楽しめる「鳥の本」を製作するために、ウェールズのアファンの森へ出張中。

 

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