秋に向かうアファンの森。
森の緑もなんとなく黄みを帯びてきたように思います。
そんな彩りの変化と共に、森を賑やかにするのが実りです。
ドングリやクリもそうですが、木々になった実りには色んな生きものが集まります。
コブシの木にも、たくさんの鳥が集まり、枝の上をせわしなく行ったりきたりしていました。ヤマガラの足元にはコブシの赤い実。
2本の足でしっかり掴みながら、ついばんでいました。
賑わう木の下では、実がポトポト落ちてきます。
森を歩く時、しばらくは頭上に注意する必要がありそうです。
(黒姫事務局 嶋本)
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2013年9月
弥生池を見ると、オオルリボシヤンマが産卵をしていました。
こうやってメスが腹先の産卵管を水中の腐った木や、水草の葉・茎の中に差し込んで卵を産み付けていきます。
そのメスの上空にはオスが産卵を見守るようにホバリングしていました。ほかのオスに産卵を邪魔されないよう警戒しているのですね。よく見るとオスの羽はボロボロです。
いったいどれだけの戦いをほかのトンボと繰りひろげてきたのでしょうか。
まだ9月も半ばだというのに、このようなトンボを見かけると秋を感じずにはいられません。
(黒姫事務局 福地)
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被害の大きかった地域にお住まいの皆さまは大丈夫だったでしょうか。
雨が上がった後、雲は段々となくなり、夜はひんやり澄んだ空気に。朝方は10℃を下回りました。
今はひさしぶりの快晴で、雲ひとつない青空が広がっています。
強い雨風に揺すられたのか、森にはたくさんのクリが落ちていました。
夏の名残もなくなり、森はすっかり秋です。


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9月に入り、長野県でタカの渡りがはじまっています。
夏鳥として日本に飛来し、秋になると南へ渡るタカとして有名なのが、サシバとハチクマ。サシバは本州を抜け、南西諸島を南下して東南アジアへ、ハチクマは九州地方から東シナ海を渡り、中国大陸を南下して東南アジアへ向かいます。
数千キロ、数万キロの移動です。
上昇気流に乗って空高く舞い上がり、滑空。
何百羽ものタカが渡っていく姿は圧巻です。
2日前、アファンの森の上空にもハチクマが飛んでいました。
彼もすでに旅路へ向かっているのかもしれません。
(黒姫事務局 嶋本)
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アファンの森の会員の皆様へお知らせです。
10月の見学会は、リピーターの方を対象とした森の撮影会。
木の葉が色付きはじめる秋の森で、カメラを片手に散策し、自由に写真撮影をしていただきます。
デジタルカメラから本格的なカメラをお持ちの方まで、お写真がお好きな方ならどなたでも大歓迎です。
まだ定員まで余裕がありますので、ご興味のある方はお気軽にご参加ください。
お申込みをお待ちしております♪
◇日時:10月26日(土)10:30~15:30 (10時受付開始)
◇場所:アファンの森
◇対象:見学会にご参加いただいたことのあるリピーターの会員様
◇定員:15名(同伴者1名までご参加いただけます)
◇参加費:無料【お申し込み方法】 ※申込み締切9月19日(木)
下記必要事項ご記入の上 、メール、FAX、または郵送でお申し込みください。
・参加者のお名前と年齢 (同伴の方もお教えください)
・ご住所
・ご連絡先 電話番号、FAX番号、e-mail
お申込み後、あらためて詳しい資料をお送りいたします。
【お問い合わせ先】
389-1316 長野県上水内郡信濃町大井2742-2041
一般財団法人C.W.ニコル・アファンの森財団
Tel:026-254-8081 Fax:026-254-8082 e-mail:info@afan.or.jp
(黒姫事務局 嶋本)
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9月8日(日)、会員見学会をおこないました。朝方は大雨でしたが、見学会がはじまる頃には少し収まり、皆さん森の中へ。
森では木々の葉っぱが傘になるので、雨足はさらに弱く感じます。
雨の森では、虫や鳥の鳴き声はほとんど聞こえません。
聞こえてくるのは、雨の音にカエルの鳴き声、いつもより流の早い水路の音。
普段と違う森の表情を楽しむことができます。
雨で湿った地面からはテングタケが顔を出し、ツクバトリカブトは花を咲かせていました。
ツクバトリカブトには蜜を求めて、働き者のマルハナバチがやってきていました。
木の幹には小さなミヤマクワガタ。クワガタやカブトムシと出会えるのも、あとわずかです。
雨の中でしたが、夏のなごりと秋の訪れを感じていただけたかと思います。
お越しいただいた会員の皆様、ありがとうございました。
(黒姫事務局 嶋本)
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第一回目に引き続き、2週連続で行いました昆虫標本作成講座が終了しました。
第二回目は、"展翅"といって、名前の通り、標本にする昆虫(主にトンボやチョウなど)の翅の形を整えて固定する方法のことです。今回は、親子でのご参加もあり、とても活気のある時間となりました。
今回も「なるべく身近な道具で自宅でも手軽にできる昆虫標本作成」ということで、講座の時間内でウレタンマット等を使って展翅のための道具を作成しました。
今回は、ウレタンマットを使用しましたが、発泡スチロールなどでも作ることは可能なので、色々なもので試して”自分流”に工夫してみると、もっと手軽で使い易いものも見つかったりと面白さが増えるかもしれません!!展翅をするための”展翅板”ができたら、簡単に作成法を説明して実際に作業に入ります。
技術的に最低限の説明はありますが、
微妙な力加減やコツは実際にやってみて、失敗を繰り返さないとわかって来ないものなので、
やってみて、疑問が生まれたその都度に質問を貰う形で作成していきました。
アファンの森でクモの調査をされている新井さんがクモの観察会を開いてくれ、普段は鳥やリス、ネズミなどを調査している調査者の方々と一緒にクモを観察しました。
それぞれの専門があるので、普段は他の調査者の方はどんな調査をしているのかはなかなか分かりません。他の調査者の方々はどんな生きものを見ているのか見識を深めましょう、という事で、今回はクモでした。
日中は森で実際にクモを観察し、夜は部屋の中で図鑑や映像などを使って、朝から深夜までクモの奥深い世界を体験しました。
巣の張り方、張る場所が種類によって違うのはもちろん、クモの巣をはらないクモ、クモを専門に食べるクモなどなど実に多様。
1mも歩けば違う種類のクモが見つかるので、200mくらいの距離を歩くのに3時間かかりました。
獲物を捕まえるために張る糸も粘着性があるタイプと粘着性のないタイプとあります。横糸と縦糸で粘着のありなしを使い分け、自分が歩くのは粘着性のない縦糸の上。
なるほど、クモが自分のクモの巣に引っからない理由がここにあるわけです。
巣をつくくるのに粘着性の糸を出さないクモもいるようですし、ハエトリグモの種類は巣を作らず、飛びかかって獲物を捕獲します。
クモの世界に足を踏み入れてみると、
なにかと嫌がる人も多いクモも、人間に対して何か悪い事をしているかというとそうでもないのでは?結構いいやつなのでは?なんて思ってくるものです。
ハエトリグモは良く見るとカワイイ顔をしていますしね。
おもしろい模様のクモもいました。
左、お腹が人の顔に見えませんか?「ビジョオニグモ」美女かどうかは分かりませんが。。。
クモとの距離が近くなった一日でした。
(黒姫事務局 大澤)
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http://www.afan.or.jp/af-aboutus/report.html
過去の報告書も紹介していますので、よろしければご覧ください。
(黒姫事務局 嶋本)
ご報告が遅れてしまいましたが、7月末に実施しました7月のキャンプの様子をご紹介します。
7月29日~31日。長野県黒姫のアファンの森を離れて、東松島市の海と復興の森をフィールドにキャンプを実施ました。
アファンの森のある長野県には海はありません。海のない長野県でも川はいずれ海へと繋がりますが、宮城県東松島市は海に面し、復興の森から海が見える程、森と海が近い存在です。復興の森をアファンの森のように多様性豊かな森にしようと森づくりも始まっていますが、森だけでなく海も大切な自然環境だと、森と海は繋がっていると気づいてもらえるようなキャンプにしたいと実施しました。
震災の被害を受けた被災地同士の交流が生まれる機会にしたい。そんな思いもありました。
最初に出会った時にはお互いに距離を置いている感じの子どもたちでしたが
今回はキャンプ生活を楽しむ事。
今はスイッチ一つでご飯も炊けるしお風呂も入れる便利な世の中です。
が、野外生活ではそんな簡単にご飯だってお風呂だってでてきません。何もしなければ何もないまま。全て自分達で準備をしなければご飯だって、お風呂だって入れないのです。
ご飯は鉄釜で薪を使ってご飯を炊く。お風呂だって
集めた薪が湿っていたり、生だったりでなかなか火がつきません。いかに燃えやすい薪を集められるかが大事なのです。
必死になって火おこしをする子供たちも煙対策に完全装備。
やっと沸いた風呂は格別でした。