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アファンの森は今

啓蟄

 

こよみを見ると今年の啓蟄(けいちつ)は3月6日土曜日でした。

この日は麻布大学で翌日行われるフォーラムの荷物を搬入していましたが、

外では冷たい雨が降っていました。

フォーラムを終えて黒姫の事務所に戻ったのが3月7日の24時頃。

事務所の前に停めていた車には20センチあまりの雪が積もっていました。

フロントガラスにどっさり積もった雪は湿っていて、窓は凍っていませんでした。

春の雪です。

 

今日も少し湿った粉雪が降っています。

土の中の生き物たちはもうしばらく、外に出るのを待つことになるんでしょうか。

 

 

(事務局 堤)

 

 

未来を信じる


3月7日。

この日麻布大学とC.W.ニコル・アファンの森財団との

学術協定締結記念フォーラムが開催されました。


これまで20年以上にわたって人間が手を入れ、再生の途上にあるアファンの森では

植物、動物それぞれがどのような関係の上に成り立っているのか。

人間が荒れた森に手を入れる事によって、森の命を織り成す環(わ)が

どよのうに繋がり、そして広がりをもっているのか。

こういった事を明らかにするため、麻布大学と我々アファンの森財団の両者が

協力関係を結びスタートラインに立った記念すべき日となりました。


会場では理事長C.W.ニコルの講演、麻布大学野生動物学研究室の高槻教授による

昨年アファンの森で行った予備調査とこれまでの研究のお話、

これまでずっとアファンの森の手入れをおこなってきた松木さんも加わって

三人でアファンの森について話をしたりなど、もりだくさんです。

冷たい雨が降る外とは打って変わって、定員の300名を超える満員の会場は

熱気と笑顔と未来を信じる希望に溢れていました。

 

 

開催にあたりましてお世話になった皆様、麻布大学関係者の皆様、

当日ご参加くださった皆様には心より御礼申し上げます。

 

 

      【学術交流協定書】

協定書

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※当日の様子はあらためてご報告いたします。

(事務局 堤)

 

今週末の記念フォーラムの準備で、あわただしい事務局です。

皆様、3月7日にお会いしましょう。

よろしくお願い申し上げます。

 

 

さて、少し前に「その他のご支援方法」ページを作りました、とここでお知らせしましたが、

その内容を更新しまして、方法が少し増えました。

http://www.afan.or.jp/support/index3.html

 

その中で、クリックするだけで募金ができる「クリック募金」があります。

アフィリエイト募金】をクリックいただくと、「募金箱」というページが表示されます。

その中に「クリック募金」があります。

 

お手軽に募金できますので、よろしければご協力ください。

お願い申し上げます。

 

(事務局 河西)

 

 

イタチごっこ

 

この写真、何でしょうか?

黒いビニールひものような物に、細かい傷がたくさんついていますが...


 

ケーブル

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日アファンの森に設置しているフクロウ用の巣箱に、ビデオカメラを取り付けました。

フクロウの生態を調べようという試みのためです。

この作業の中心となったのは、この森でフクロウなどの猛禽類や

ネズミの調査を行っている川崎公夫さんです。 

 

アファンの森のは樹齢が50~60年くらいで、まだまだフクロウがゆったりと

営巣できるような大きな洞のある立派な木はありません。

以前、シラカンバにできた小さな洞を使ってフクロウが子育てしましたが、

狭いため卵を温める親フクロウの尾羽がいつも洞からはみ出していました。

 

なんとも愛らしく、また気の毒でもあり、見るたびに複雑な気持ちになりました。

無事にフクロウのこどもは巣立ちましたが、もっと良い環境で子育てができるようにと

大きな巣箱をかけたのです。

昨年はこの巣箱から2羽のフクロウが巣立ちました。

今年もこの巣箱を使ってくれるといいのですが...。

  

 

  

フクロウの巣箱にカメラをセット 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ビデオカメラのモニターは300メートルほど離れた森の入り口のゲストハウスにあります。

カメラの映像はケーブルを介してモニターへと送られます。

以前つかっていたケーブルが断線し、ビデオカメラの映像が送られてこなくなってたので

この日断線したケーブルを新しい物に交換する作業もおこないました。

 

 

ケーブル

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

ケーブルの断線した部分を特定し、その部分だけをカットしたものが冒頭の

「黒いビニールひものようなもの」です。

 

ケーブルについた細かい傷跡から"ネズミ"がかじったものという結論になりました。

ネズミを食べるフクロウのために巣箱をかける私たちは、

森に棲むネズミにとってみればフクロウに次ぐ第2の天敵です。

そんなことを知ってか知らずかネズミさんは私たちが手間暇かけて

設置したケーブルを噛み切って使えなくしてしまいました。

 

ネズミと私たちとのイタチごっこにならないといいのですが...

 

 

 

雪どけ水

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森を流れる沢では雪どけの水が大きな音をたてて流れていました。

 

 

 

(事務局 堤)

 

 

事業支援をいただいている株式会社ディー・エヌ・エーの社員有志のみなさんが、2月11日(木祝)に「冬のアファンの森」を体験にいらっしゃいました。

 

みぞれがぱらつく天気の中、8人の好奇心旺盛(?)な方々がいらっしゃいました。到着早々スキーウエアに着替えていただき、足元は長靴に履き替えていただきました。

スキーウエア姿になると、普段都心で仕事をされているみなさんも、田舎で暮らしている私たちとさして変わらない見た目になり「森で遊ぶ仲間」になります。

準備が整ったところで「スノーシュー」を装着し、お手製の「かんじき」をつけた松木と、生き物調査をお願いしている川崎さんと共に、雪の森へ出発です。

 

足跡をたどって行くと、夏場には出かけないスギ林の中へまずは、「足跡」や「冬芽」など雪の森だからこそ出会えるものを探しながら散策へ。

見つけた足跡をハンドブックで確認しながらたどって行ったりもしました。そうすると夏場は足を踏み入れないような場所(スギ林の中など)へも出かけたりします。

リスの足跡がカラマツの根元で途切れているので、上を見上げてみると巣が見えたり、、、

 

 

こうして、雪の上をワイワイ言いながら歩くこと自体で楽しいものです。

サウンドシェルター下の水路部分は大きな木が生えていないので、雪原が広がります。

水が流れている場所をジャンプして渡ったり、雪の上にごろんと仰向けに転がったり、ちょっと疲れたところで黒蜜と蜂蜜が登場したり(どんな使い方をしたかは秘密です)、だんだんとアグレッシブになります。

 

 

 

 

 

 

R0018750.JPG サウンドシェルター

 

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に時間は過ぎるもので、気がつけばお昼をまわっていました。

私のお腹もペコペコになったので、お弁当が待っているティピーへ向かいます。

まぁ、素直に向かうわけもなく、ハチの巣にちょっかいを出したり、フクロウの巣を見たり、急斜面をよじ登ったりしながら、到着です。

 

囲炉裏を囲んで昼食ティピーでは囲炉裏を囲んで、地元のおばちゃんが作ってくれたお弁当と、アファンの森でとれたナメコの「ナメコ汁」をほおばりました。

男性でも「多いかな」と思える立派なお弁当でしたが、「体を動かしたから」と、みなさんたくさん食べていました。普段はこんなに食べないのだそうです。

「体をたくさん動かしたから、ご飯がおいしい!」

こんな当たり前の感覚を、都心で暮らす人がどれだけ感じているでしょうか?

 

 

そりそりそり午後はスノシューを置いて、

← これ です。

 

 

そう、ソリ遊び!

 

とにかく楽しんでもらおうということなんです。

 

 

 

上から見ると 1ここから滑り出し、

 

上から見ると 3すぐに斜度が上がり、

 

上から見ると 4うまくいくと、一番下まで

 

上から見ると 5イェー!

 

 

 

 

 

 

ヘトヘトになるまで遊んでいただきました。

(もしかしたら、筋肉痛や、ごく軽いむちうちの方もいたかもわかりません。。。)

 

こうして、夏とは違ったアファンの森を体験いただき、

「楽しかった~」という声と共にみなさん東京へ戻っていかれました。

 

 

スギやカラマツの単層林や放置された山林にも雪は積もります。

しかし、生き物の痕跡の種類や数や、ソリ遊びなどが安全にできる空間はとぼしいでしょう。

冬も 「アファンの森だからこそ」 がたくさんあります。

そんな一部を体験いただきました。

 

(事務局 河西)

 

カケス

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カケス
Jay

 

 

 

 

2月、アファンの森に1m以上積もった雪。

前夜に新たに降った柔らかい雪のせいなのか、それとも私の足が雪に慣れていないせいなのか、予想以上に足が雪に沈み、調査ルートをいつものようには進めませんでした。60kgにも満たない痩せた私ですがスノーシュー(外国のカンジキ)を履いてもそれはあまり変わらず、今回の調査はとても難儀しました。

 

そんな状況で必死に歩いていると、

「ピェー、ピェー」とノスリという猛禽類の声がしました。

声が一カ所から近くで聞こえます。

 

猛禽類が大好きな私は必死に探しますが、全然見つかりません。あれ、もう飛んでいったのかな?いえいえ、ノスリはカラスくらいもあるタカです。見過ごすわけがありません。でも、いない...う~ん。

 

しばらくすると、ジェー!と濁った声が頭の上から降ってきました。

カケスでした。

 

カケスはカラスの仲間で全長は30cmほど。ちょうどハトくらいの大きさです。

体は薄い茶色の羽毛ですが、翼に青と黒の美しいアクセントがあるのが特徴です。

カラスの仲間全般に言えることですが、カケスは非常に賢く、聞いた他の鳥の声を真似ることができるのです。その習性を私は知っている筈なのですが、ついつい騙されてしまいます。

 

カケスには、もう一つ驚くべき習性があります。食べ物を地面や木のウロ、倒木の中などに隠すという貯食と呼ばれる行動で、研究家によるとカケスは隠した場所をほぼ100パーセント覚えているそうです。

 

秋には大好物のドングリをたくさん隠すのですが、いくつかは掘り返されずにそのままにされるらしく、春にその種からは元気な新しい芽がでるそうです。

研究家はそれを「カケスが種のありかを忘れたから」と考えているようですが、私にはどうも違うような気がしています。頭のいいカケスのことですよ、きっとわざと掘り出さなかったのだと私は思っていま
す。

 

実をつけてくれたドングリの母樹への感謝と自分自身の子孫のために、わざと掘り返さずに森作りをしているのだと。そのくらいのことは考えそうな顔をカケスはしています。

 

子どもの頃に読んだ昔話に出ていた、生き物たちの会話がわかる「ききみみずきん」を使って、カケスに本当のことを聞いてみたいものです。

(ヒヨ吉)

 

..............

ヒヨ吉さん

現在、東京で仕事をする傍ら、アファンの野鳥調査に携わっていただいています。
小学生の頃から野鳥を観察していて、野鳥歴(?)は20年以上。
ニコルの手がけた専門学校の卒業生でもあります。
これまで調査や環境教育などに参画しつつ、野鳥のイラストも描かれていて、
2000年からは英国に留学し、日本では学ぶ場がない「野生生物画」を学んで2003年に帰国。
日本でもイラスト提供や個展など開かれています。
ヒヨドリが大好きなので「ヒヨ吉」。

 

残雪

 

はやいもので2010年になってもう2カ月が経とうとしています。

 

事務所前の道を覆っていた雪はとけてほぼなくなりました。

左側はアスファルトの舗装道路。右側は土の道。

土の道にはまだ名残の雪が少しだけ残っています。

 (写真は昨日撮影したものです)


雪どけの道

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今朝、事務所に森番の松木さんがやってきました。

「朝から雨が降っちゃって仕事にならねぇ」

 

松木さんに、これからまだ雪が降るのか尋ねてみました。

「あ~、降る。どかんどかんと降るぞ!」

 

顔は笑っていません。

どうも私をからかっているのではなさそうです。

 

春は待ち遠しいけれど、このまま冬が終わってしまうのもなんだか名残惜しい。

そんなふうに思っていたので少しだけほっとしました。

 

 

事務所入り口の雪 

 

 

 

 

 

 

 

 

 事務所の入り口には、屋根から落ちた雪がまだ「どかんと」残っています。

この雪が夏まで残っていてくれたらきっと涼しいんだろうな。

 

 

 

 (事務局 堤)

朝から快晴。

今日も暖かい一日でした。

 

黒姫山(2009年2月24日)

 

 

 

 

 

 

 

 

昼前の事。

外の空気を吸いに事務所を出ると、鳥居川の対岸の立ち木に何やら見かけない

猛禽(もうきん:ワシ、タカなどの仲間)が飛んできて枝に留まりました。

 

何かな?

事務所から小さい双眼鏡を持ってきてしばらく観察することに。

暖かい陽の光をあびて何やらのんびりと毛繕いをしています。

見ているこちらもなんだか気持ちよくなってきました。

 

猛禽の顔と背中の毛の色はあまり見慣れない色と模様です。

 

少しするとカラスが2羽、騒がしい声で「クワーッ、クワーッ」と鳴きながらやってきました。

2羽のカラスは猛禽のとまっている上と横の枝にそれぞれとまり、さらにうるさく鳴きはじめました。

最初はカラスを少し気にしていた猛禽ですが、そのうちにまた毛繕いをはじめました。

しばらくのあいだ横の枝にとまってうるさく鳴いていた1羽のカラスが、意を決したかのように

猛禽の横をかすめるように飛んで行きました。

 

一瞬、猛禽はカラスの方に向き直りましたが、何もなかったかのように再び毛繕いをはじめました。

カラスは3回猛禽の横をかすめて行きましたが、そのうちどこかへ飛んでいなくなりました。

少しすると猛禽も遠くの立ち木へと飛んで行っていまいました。

 

見ていた私は車から三脚を持ってきて、コンパクトデジタルカメラで写真を撮る事に。

 

猛禽

目一杯のズームですが、

かなり小さいです。

中央の木の枝にとまっているのがわかるでしょうか。

小さすぎてわかりませんね。

(ゴメンナサイ)

 

 

  

 

(事務局 堤)

除雪

少し前の話。
2月に入って間もなく寒波がやってきました。
その節分寒波はたくさんの雪雲と共にやってきて、事務所の周辺では一晩で50cmもの
雪を積もらせました。事務所から10kmほど離れた黒姫高原スキー場あたりの住宅地
では一晩で1mもの積雪があったそうです。
同じ信濃町でもこれだけ積雪量が違うのかと驚かされました。

 

   【寒波翌日の除雪作業】

除雪作業

雪が降った次の日の朝は除雪作業が日課となります。
ここの事務所では石井さんが除雪をしてくれています。
写真は除雪作業の様子です。
(事務所近所にあるN氏邸の庭)

 

 

 

 

 

 2月も下旬になり暖かくなってきて、除雪作業からも解放されましたが・・・
今シーズンの除雪作業はこれで終了?
それとも大陸からやってくる雪雲がもうひと踏ん張りしてドカ雪を降らせるのかな?

 

 

(事務局 堤)

 

 

 

寒中水泳

今日は朝から晴れて気温があがりました。
午後、森を歩くと雪はとけ始めてシャーベット状です。

炭焼窯の前の温度計は4℃。

 

今日の気温 

 

 

 

 

 

 

 

 

小川の流れは雪どけの水で勢いを増し、

夏のせせらぎと比べると随分大きな音で流れています。  

 

  雪どけ水の小川 

 

 

 

 

 

 

 

 

森を歩いて行くと、弥生池のほとりに動物の足跡がついていました。

大型の哺乳類のようです。

水面に薄く張った氷の上に足跡は続いていますが、手前で沈みかけたような痕跡もあります。

さらに前進したようですが、向こう岸の数メートル手前で氷は溶けてなくなっていました。

向こう岸へは踏ん張ってジャンプしても届く距離ではなさそうですが・・・

引き返した足跡もありません。 

 

 

池についた足跡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒中水泳でもしたんでしょうかね???

 

(事務局 堤)

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